旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ウラリア戦役

こいつはスゲぇエピソードTOP3(ヤマトよ永遠に)

ヤマトよ永遠に、にも素晴らしいシーンはいくつもある。今回は考察というより、ピックアップしたスゲェシーンがいかにスゲェか、という事を紹介したいと思う。 第3位:「私は敵を打ち破る為に艦長に就任した」 イカルス天文台での、初めて山南艦長が登場した…

そりゃねぇだろエピソードTOP3(ヤマトよ永遠に)

散々な内容の多いヤマトよ永遠にである。よかったシーン、感心できるシーンもあるが、散々なシーンは非常に多い。散々な中でも、どう考えてもいらねぇ、ひどいエピソードをピックアップしたいと思う。 第3位:ヤマト秘匿 そもそも論として、必要ない。全く必…

地球侵攻の理由――聖総統のご飯論法・信号無視話法――

ヤマトよ永遠に、において大変意味不明だったのが古代の質問に答える聖総統の説明だった。昨今話題のご飯論法をぶちかます聖総統——これに触れずにウラリア戦役の考察は終えられない。 ヤマト史上屈指の迷文句 新旧ヤマトにおいて、言語明瞭意味不明瞭な発言…

ストーリー考察Ⅷ 後半部の諸々(ヤマトよ永遠に)

前回の諸々一括考察は前半部。今回は後半部の諸々を一括で考察したいと思う。 正直、あまりにもあまりな展開が多い為、モチベーションは非常に低い。でも見て見ぬ振りしたらただの信者になってきたしまうため……だが、ディスり過ぎても今以上に嫌なやつになっ…

戦闘考察Ⅷ デザリアム要塞星突入(ヤマトよ永遠に)

デザリアム要塞星突入戦はヤマトよ永遠にの佳境である。最終決戦であり、都市帝国突入戦に比べれば軽量な戦闘ではあったが、しかしながら一筋縄ではいかない戦闘であった。 ウラリア戦役最後の戦闘である。 デザリアム要塞星突入戦 暗黒星団帝国側参加部隊:…

ストーリー考察Ⅶ 物語前半部の諸々(ヤマトよ永遠に)

今回は、個別に考察するにはあまりに短く、ご都合主義を指摘するほどの内容でもなければ絶賛できるようなウマい描写でもないシーンをまとめて考察したいと思う。 考察①:高速連絡艇発進シークエンス 高速連絡艇が必要な場合は二つ。 一つは普通の移動。例え…

戦闘考察Ⅶ グロデーズ迎撃戦+ハイペロン爆弾突入戦(ヤマトよ永遠に)

グロデーズ迎撃戦は地球に偽装したデザリアム星の上空において発生した戦闘である。終始劣勢ではあったものの、攻勢に転ずることで状況を打破。しかし同時に……。 他方、地球ではハイペロン爆弾を解体すべく、空間騎兵隊が総力を挙げて襲撃。何としても内部へ…

戦闘考察Ⅵ 黒色艦隊往路遭遇戦(ヤマトよ永遠に)

黒色艦隊往路遭遇戦は中間補給基地を撃破し、更に前進するヤマトを阻止すべく迎撃に現れた敵艦隊との遭遇から始まる一連の戦闘である。 遭遇第一会戦 暗黒星団帝国側参加部隊:不明艦隊、黒色艦隊(合計2個艦隊) 戦力:戦艦2、巡洋艦多数、護衛艦多数 指揮…

戦闘考察Ⅴ 中間補給基地殲滅戦(ヤマトよ永遠に)

中間補給基地殲滅戦は≪ヤマトよ永遠にで≫ヤマトが初めて行った戦闘である。この戦闘の勝利によってヤマトは暗黒星団帝国の本拠地へ一歩近づき、同時に地球占領部隊の補給路を断つことに成功した。 暗黒星団帝国側参加部隊:中間補給基地 戦力:中間補給基地…

ストーリー考察Ⅴ 地球占領(ヤマトよ永遠に)

物語冒頭から話が結構ぶっ飛んでいるのがこのヤマトよ永遠にである。無論、整合性のとれているものもあるが、一方で説明は可能だが政府や軍の動きとしては情けない内容のものが多い。今回はヤマトよ永遠にの冒頭部分を考察したいと思う。 冒頭からハイペロン…

ストーリー考察Ⅵ 行方不明のヤマト(ヤマトよ永遠に)

私ですら擁護しがたいご都合主義が頻出する≪ヤマトよ永遠に≫。この作品にはヤマトが行方不明でその所在を誰も知らなかったというエピソードが登場する。 こいつはやべぇ……。考察を行い、出来れば合理的説明を付けたいと思うが――失敗したら申し訳ない。 ヤマ…

ストーリー考察Ⅴ 地球軍基地全滅

ウラリア戦役において地球は基地全滅の憂き目にあった。 だがそんなことがあり得るのだろうか――考察しなければならない。 描写として、防衛司令部は次々とそれぞれの惑星基地との通信が途絶し状況が把握できなくなった。その原因は暗黒星団帝国が放ったハイ…

戦闘考察Ⅳ 地球占領戦(ヤマトよ永遠に)

新たなる旅立ちで登場し、ヤマトに敗れた暗黒星団帝国。しかし、彼らは新たなる計画を以て太陽系に侵入、地球を占領せんとした。 地球占領戦はハイペロン爆弾の太陽系突入から黒色艦隊による首都占領完了までの一連の戦闘の事である。 太陽系突入戦 暗黒星団…

ここが凄い、新たなる旅立ち

散々な内容の新たなる旅立ちにも、「こいつはスゲェ」とうなりたくなるシーンは存在する。今回はそのポジティブなシーンをピックアップしたいと思う。 ここが凄い1:ガミラス星爆発 ガミラス星爆発自体は矛盾とかご都合主義に近い――近いだけでこじつけられ…

そりゃねぇだろエピソードTOP3(新たなる旅立ち)

恒例の擁護しがたい驚くべき描写をあげつらうシリーズ。今回は新たなる旅立ちのそりゃねぇだろエピソードをTOP3形式で紹介、解説したいと思う。 ガトランティス戦役より遥にエピソードのぶっ飛び方にブーストがかかっているため、要シートベルト。 第3位:…

ストーリー考察Ⅳ パワハラ疑惑・上司の質(新たなる旅立ち)

新たなる旅立ちとパワハラ 昭和の作品だから描写に含まれるのは仕方がない。とはいえ、これをスルーするのはそれはそれで問題だろう――というのは前にも述べた。 前回は対象となるであろう事案とその原因に焦点を当てたが、今回は上司に関して考察してみたい…

ストーリー考察Ⅲ パワハラ疑惑(新たなる旅立ち)

新たなる旅立ちとパワハラ 昭和の作品だから描写に含まれるのは仕方がない。とはいえ、これをスルーするのはそれはそれで問題だろうし、当時から過酷な勤務の職業における待遇改善要求と言うのはあった――と思う。少なくとも不満に思った人はいただろう。 今…

ストーリー考察Ⅱ イスカンダルの沈黙と自爆(新たなる旅立ち)

イスカンダルの沈黙――それはヤマト史上最もファンをがっかりさせたであろう事実であり、その後のストーリー展開において些細であるが重要な齟齬を生み出してしまった。今回は暗黒星団帝国にガミラシウム採掘を許してしまった沈黙について考察したいと思う。 …

ストーリー考察Ⅰ サレザー帰還~重力星雲突入まで(新たなる旅立ち)

サレザー帰還~重力星雲突入のシークエンスはこの物語の発端であり、同時に次の物語へヤマトを巻き込んでゆくキッカケである。偶発的な、そして不幸な出来事が散々に折り重なる、デスラー総統にとっては非常につらい時間だった。 物語の展開・発端 最早住む…

戦闘考察Ⅲ イスカンダル決戦(新たなる旅立ち)

〈宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち〉の最後を飾る戦闘であり、メルダーズ長官としても引くことのできない戦い、デスラー総統にとっても命を懸ける価値のある戦いだった。この戦闘においては、ヤマトすら戦闘に寄与できぬほど暗黒星団帝国は強力であり、ガミラ…

戦闘考察Ⅱ イスカンダル上空奇襲戦(新たなる旅立ち)

イスカンダル上空奇襲戦は配下の護衛艦隊を失ったマゼラン方面軍第1艦隊司令デーダーのリベンジマッチである。デスラー総統にとっては最悪のシチュエーションでの迎撃戦となった。 ガミラス側参加部隊:デスラー直隷艦隊、地球戦艦〈ヤマト〉 戦力:戦闘空母…

戦闘考察Ⅰ ガミラス上空奇襲戦(新たなる旅立ち)

ガミラス上空奇襲戦は〈宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち〉のほとんど冒頭に生じた戦闘であり、ガミラスにとって最大の悲劇をもたらし地球に新たなる強敵を招き寄せる結果となったキッカケの戦闘である。 ガミラス側参加部隊:デスラー直隷艦隊 戦力:戦闘空母…

暗黒星団帝国 地球侵攻の哀しい理由

なぜ暗黒星団帝国が地球に襲来したのか。 それは認知閾にまで到達した暗黒星団帝国の社会問題に対するろくでもない解決方法、と一言で説明できるだろう。だが、一言で終わらせる必要もないので、出来るだけわかりやすくというか、長く考察・説明したいと思う…

ウラリア戦役 2作品の質的概要

暗黒星団帝国戦役(長いので以下、ウラリア戦役と呼称。理由はご自分でウィキを見るなりしてください)は2つの作品にわたって描かれている。つまり〈宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち〉と〈ヤマトよ永遠に〉だ。 両作品は性格が大きく異なり、ヤマト2から続く…