旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ガミラス兵器群 戦闘空母――ガミラスの傑作――

 

 

 戦闘空母は砲戦能力と艦載機運用能力を兼ね備えた強力な戦闘艦である。しかも、比較的小型な艦体でそれを実現しているというのが極めて特殊。

 

 そして、最も描写と設定と能力の関係性が乖離している艦艇。この艦艇の妥当な数値を見付けなければ、他のガミラス艦艇はほとんどすべて、妥当な数値を求めることが不可能になってしまう。ある意味最も重要な戦闘艦なのである。

 

 

 


 ――データ――

 艦級名:不明
 全長:200メートル
 全幅:32メートル
 自重:42000トン
 武装艦体部:大型3連装フェーザー光線(長砲身)砲塔4基、艦橋基部多連装ミサイルランチャー2基、舷側不明3連フェーザー砲塔4基

 武装・砲戦甲板:無砲身連装フェーザー光線砲塔4基、固定式無砲身多連装フェーザー光線砲2基、多連装ミサイルランチャー2基
 搭載機数:不明
 機種:重爆撃機(露天係留)ドメル式DMB-87型ガミラス急降下爆撃機

 

 真っ赤に塗られた戦闘艦で、艦前半部が飛行甲板に艦後半部が砲塔を備えた砲戦部となっているハイブリッド艦。飛行甲板部は双胴式。エンジン部は実際には3つほどのノズルが縦置きになり、再度にもエンジンノズルが付与。フィンの数は極めて少なく、艦橋もかなり小さめ。ガミラス特有の目はないが、曲線を多用しているため、有機的なデザインになっている。艦橋は三段空母のそれと同じで、イグアナ風の見た目。
 この艦の最大の特徴は飛行甲板が回転して砲戦甲板が現れる事。通常は平らな飛行甲板とアングルドデッキによって効率よく発進と着艦を行い、敵艦隊との接近時においては砲戦甲板を表に出すことで大量の火砲を有した重火力艦に変貌する。

 艦名は呼ばれた事がなく、いわんやクラス名も劇中呼称された事がない。何ならハイデルンは戦闘空母と呼ぶがドメルやデスラー総統は戦艦空母呼びするため、名称が何も一致して居ない。海外ではBattle Carrier〈Revenge〉で通っているらしい。

 


 問題は、この小型の艦体で艦載機を運用できるかという事だ。

 

 

 

 数値の再設定
 比率から言って150メートル近くは飛行甲板に利用できるだろう。幅も30メートル近く確保できているから、地上でも軽飛行機や短距離離陸機ならば運用できるだろう。ただし、あくまで全部露天係留。格納できるかは――多分無理ではないだろうか。
 ほぼ確実に双胴の艦体部が格納庫の基本になるだろう。艦後部の砲戦部は動力部を含むとして、格納不可能区域とするのが妥当。さらに言えば、双胴部も大して格納能力はない危険性がある。
 双胴部はざっくり片舷15メートル幅。これが回転して飛行甲板と砲戦甲板を入れ替えるのだからびっくり。つまるところ、デッドスペースが高さ5メートル分発生する。戦闘空母の全高は不明だが、そんなに高くない。特に双胴部は結構低い事が比率的に推測できる。恐らく25メートルがせいぜいだろう。
 甲板の装甲を4メートル程度、艦底部装甲も同程度とすると合計8メートル。格納庫の上下も装甲と構造でそれぞれ4メートル程度と仮定すると――デッドスペースと合わせて装甲と艦内構造だけで21メートル近く埋まってしまう。

 

 あっ――無理だ。

 原作設定値のままでは、無理だ。

 

 

 格納庫の確保
 肝心の艦載機格納スペースがない。うまくスペースをとっても――5メートル弱、程度の高さぐらいしか取れないだろう。だとすれば艦載機の運用能力に大きな疑義が呈される。

 無論、現状でも整備は可能だろうが、やはり格納庫はギリギリの高さよりも余裕を持たせておきたい。ジャッキアップが難しい、或いは限度があるとなると機体底面の整備が困難になることは避けられないし、少し背の高い艦載機に更新しようものならつっかえて収容できなくなってしまう。

 発進口ならば、壁をぶち抜く等の工作で幅を確保することは可能だが、高さに関してはいかんともしがたい。機体の更新が難しいというのは、空母としては致命的だ。

 

 再設定が必要だろう。


 ずっと黙っていたが――そもそも、艦の幅が描写的には三段空母と同じくらいなのにもかかわらず、半分の設定と言うのがもう、おかしい。ただ、戦闘空母の場合は幅が三段空母と同じでも正直格納スペースがない。むしろ、デッドスペースが増えるだけでスペースが無くなってしまう。

 まず、格納庫は8メートル一段で我慢しよう。これを絶対的に確保したい。
 初めて格納庫内部の様子を描かれた新たなる旅立ちでの様子でも、決して背の高い格納庫では無かった。元々の艦の全高に8メートルをプラスすると、余裕を持って35メートルほどになろうか。とすると、全体の数値を1.4倍する必要が有る。つまるところ幅は44ないし70メートル、全長が280ないし比率を保って310メートルと大型化。

 甲板回転部の幅はざっくり飛行甲板全体の1/3程度と考えると――元々は10ないし16メートル程度、拡大すると15ぐらいから20メートル程度となる。回転に伴うスペースはその半分ぐらいだから5メートルから最大10メートルとなる。

 35-10-21=4メートル……格納できなくはないが、ガミラスの艦載機が意外と小さかった場合はギリギリ行けるが――微妙もう少し大きくしたい。
 

 最も妥当な倍率としては1.5倍と言うのが想定できる。
 1.5倍だと全長300ないし330、幅は48から75メートル。高さが艦橋部は75、前部が38メートルとなる。これなら回転部が16メートルから25メートルの範囲内であれば、伴う回転スペースは8から13メートル。最大想定の75メートルと言うのは目いっぱいの幅であるから、普通に考えて70弱から65程度が飛行甲板の幅となるだろう。数値の1/4幅より少し狭い程度で計算すると……
 38-8(ないし11)-21=9メートル(ないし6メートル)。
 これならあの機構を存置したままで活動が可能になる。


 全長:330メートル
 全幅:75メートル
 飛行甲板長:200メートル
 回転幅:16メートル(ないし20メートル)

 

 このデータをもとに、艦載機収容数を仮定したい。格納部は170メートル程度とする。空母部200メートル目いっぱいと言うのは不可能だと思われるから。つまり、長手170メートル、短手20メートル、高さ6メートルが格納庫の予想規模。
 搭載機の規模が不明だが、描写からして、ガミラスの戦闘機や爆撃機ブラックタイガーと同程度と思われる。となると、横に1機か頑張って2機を並べ、縦に10機程度を見込む。これは片舷の数だから2倍すると――最小20機、多少多めに見積もって40機程となろう。雷撃機だと大型である為、もう少し数が減るが、戦闘機であればさらに多くの機体が積めるだろう。

 


 次なる問題はパイロットと燃料と武装の格納スペース。これは……。一回か2回程度の補給がギリギリになるだろう。十分な補給を考えると、格納スペースほどではないにしろ、近いだけのスペースを割く必要があるが――この戦闘空母にはそれだけのスペースはない
 戦闘空母自身の弾薬の分も必要だが、それを考えるとますます艦載機用の補給物資格納スペースは少なくなる。

 また、大量に航空燃料や爆装を抱え込むというのは、戦闘空母の砲戦も辞さないという運用を考えるとあまりいい選択ではない。うっかり被弾でもしようものなら、普通の戦闘艦より倍以上の誘爆の危険性がある。

 

 これらの想定を踏まえた、当ブログが推奨する妥当な再設定値は次の通り。

 再設定値 

 全長:330メートル
 全幅:75メートル
 飛行甲板長:200メートル
 回転幅:20メートル
 搭載機数:雷撃機20機、急降下爆撃機40機、戦闘機50機のいづれかを選択。
 機種:重爆撃機(露天係留)、主に急降下爆撃機

 

 

 

 

 戦闘空母の立ち位置・運用
 戦闘空母の運用は艦隊防空と言うよりも艦隊の攻撃範囲増強の面が強い。ヤマト第一作において戦闘空母はヤマトを砲力において打ち破るために招集されたし、ヤマト2においても同じようにヤマトに止めを刺すのは火力によって行われる予定だった。

 他方、ヤマト2や新たなる旅立ちにおいて戦闘空母に収容されていたのは急降下爆撃機であり、固定とか専用という事ではないだろうが、これが任務と最も合致した組み合わせではあるのだろう。


 ここから考えるに、まず直掩任務は戦闘機の方が当然適任だろうから、艦隊防空の線は薄いといえる。戦闘空母の場合、雷撃機は運用できないかあるいはほんの少数となるだろう。雷撃機の方が打撃力は高いが、それを用いないのは単純に艦載機数をそれなり保有しておきたいという事の表れであろう。つまり、数的に信頼に足る打撃を戦闘空母に求めていると思われる
 戦闘プロットの可能性としては、まず40機弱の急降下爆撃機を送り出して敵艦隊を叩き打撃を与える。しかる後にデストロイヤーやクルーザー、或いはミサイル艦が弱った敵艦隊を急襲し叩きのめす。あるいは、味方艦隊の攻撃が不足であった場合、反対にこちらが攻撃を受ける側になる――その前に艦載機を繰り出してその攻撃を防ぎ、反対に止めを刺す。緊急事態に際しては、艦隊と艦載機の攻撃を同期させて襲撃を効果的に繰り返して絶えず敵艦隊を攻撃にさらす。

 この間、この戦闘空母は艦隊と共に敵艦隊に突っ込むも、後方から支援を行うも自由。指揮官の考え方にゆだねる。艦隊の火力が足りないと判断されれば、艦載機を送り出した後に敵艦隊に突っ込み、十分と判断されれば旗艦の護衛なり後方からの火力支援を行う。
 

 戦闘空母はガミラス軍にままみられる、本隊ないし総旗艦は安全圏あるいは、戦いようによっては艦隊全部を安全圏に置いたまま敵艦隊を叩き、その後に十分に弱った敵艦隊を粉砕する。という作戦を遂行するのに非常に役に立つ。艦載機によるアウトレンジないしロングレンジ、艦自身の火力の二つが合わさった戦闘空母はどんな艦隊の不足した能力でも補う事が可能だ。

 最悪でも戦闘空母が前進することで、敵艦隊から本隊が逃れるまでの時間を稼げる。戦闘空母自身が退避したとしても、艦載機は航続距離と速力が艦を上回っているのだから恐らく自力で安全圏外に離脱も可能だろう。安全圏に離脱したしかる後に収容すれば、損害は最小限で済む。

 ガミラス軍にとってかなり都合のいい戦闘艦と言えよう。

 


 他方で三段空母の場合出来るだけ敵艦隊から遠ざけなければならない。デストロイヤー以下の火力がせいぜいのこの空母では、砲戦距離にあってはマズイ。しかも、被弾してもペイできるような場所が一切ない。どこに当たっても大損害は免れないのだ。

 故に三段空母を含む艦隊は出来るだけ敵艦隊から逃れるような戦闘にならざるを得ないし、場合によっては三段空母を少数護衛を付けて離脱させなければならない。艦隊防空には使えるし、どっしり構えた戦闘にはぜひ参加してほしいが、ガミラス特有の電撃戦において三段空母は若干邪魔……

 

 火力としての戦闘空母は艦の大きさからし確実にデストロイヤーと同等かそれ以上。十分砲戦に参加し得る。むしろしてほしいしかも、飛行甲板と砲戦甲板とが回転して入れ替わる為、少々の被弾で艦載機運用能力が損なわれることはない。火砲も無砲身砲と長砲身砲とミサイルをバランスよく配しており、どう考えても火力は高い。機動力も結構ある。
 ほぼ確実に強行偵察はこの艦単独で行う事が出来る。

 単独で戦闘を行うとしても、弱勢の敵相手ならば勝利することは無理かもしれないが、損害を与えて作戦続行を断念させるだけの損害を与えることは可能なはず。艦隊に組み込んだまま敵艦隊を取っ組み合う事も、単独で支隊を形成して航空戦を続行することも可能だ。

 やはり。いくらでも利用法がある。

 


 纏めると、戦闘空母に求められる事は艦隊の火力増強だろう。あくまで砲戦能力が主で、艦載機運用能力は副次的なもの。火力を最大限発揮し、様々な状況に対応できるような戦力を作り上げる為のツールが、艦載機だった。だから新たちで艦載機の運用が不可能になっても、誰も戦闘続行に躊躇はないかった。ヤマト2でもう一度艦載機を出せばよかったのに、引き揚げたのも砲戦能力と言う要を失ったのをバンデベルが危惧したと説明づけられる。
 仮に高性能な水雷艇ガミラスにあったならば、戦闘水雷母艦となっていただろう。

 

 

 回転機構の意味

 回転する意味は簡単で、砲戦する上で飛行甲板が被弾しては空母としては致命的。だからそれを避ける為に回転させてかつ、火力を増す。ガトランティスの超大型空母と同じで、考え方としては当たり前中の当たり前だろう回転する事に何の不思議もない

 問題は実現の可能性。この甲板の回転機構がスペースを食ってしまうため、せっかく艦載機格納スペースに用いることが可能な艦首を完全に潰してしまっている。この事態について、何も考えずに原作の描写だからと言って済ましてしまうのはマズイ。合理性を確保した上で、数値を再設定するべきだ。そうでなければ、そうであるからこそご都合主義のレッテルを払しょくする事が出来るのである。

 

 飛行甲板全体が回転するのはかなり難しいだろう。半分になって回転と言っても、非常なスペースを食ってしまうため――これは2199方式の出来るだけ回転部分を小さくしたデザインに差し替える必要が有るだろう。あの真っ二つになって回転するのは豪快過ぎて、かなり構造的にマズイ。故に実際は砲列部分のみを回転させて、接合部サイドは伸縮式にして、回転したその都度噛ませて固定するという方式になるだろう。この方式ならば、多少描写からは外れてしまうが最小限の回転スペースで済む。

 

 デッドスペースの蘇生は可能だ。つまり、空間装甲として格納庫を守る為のスペースとしての利用。戦闘空母は空母であるから艦載機運用能力を欠くわけにはいかない。だが、砲戦をしなければならない状況に追い込まれた場合、艦載機格納庫は単なる火薬庫であり、非常に危険。出来るだけ被弾の危険性から遠ざけたい。ビーム砲ならまあ、熱で弾薬が誘爆する危険性もあることにはあるが、内部でそれ自身が爆発することはない。危険なのは実体弾だ。これは飛び込んで、下手をすればあらぬところに隠れて爆発する。不発弾であっても、いつ爆発するかわからないのだから危険だ。この危険から避ける為、デッドスペースのような空間を格納庫の上部に設けて、出来るだけ危険を避けようとした。

 そういう設計だと説明は付けられる。


 2199において、どういうわけか失敗艦扱いされたが――アレは解せない。無論、正規空母に比べれば圧倒的に収用機数は足りないが、にしたってあの扱いは不当。砲もそれぞれ能力を確定的に評価する基準を設定に盛り込めば別だが、あのリメイク作の場合、巡洋戦艦並みの火力と外見的には言える為……全然失敗作ではないだろう。しかも星巡る方舟ではそこそこの艦載機運用能力を見せた上にそれなりの砲戦能力を示してしまった。
 こういうのをご都合主義っていわないのかな?
 2202に至ってはあの明らかに建造しづらいであろう戦闘空母がバカスカ登場しているのは、それはそれでおかしな話。
 アニメ制作が仕事なんだから、もっと本気で取り組んで欲しいよね。プロなんだから、プロの仕事してほしいよね。
 

 非常に皮肉と言うか、興味深いのは、戦艦大和も同じ性格を持つという事。
 大和は何と最大7機の戦闘観測機を収容するかなりの艦載機運用能力を有した“航空戦艦”である。当然大和は戦艦として、その46センチ砲を以て海上を制圧することを期待された戦艦だ。だが、その能力を補佐=落下地点観測や、敵艦の探索のために必要なのが艦載機。7機も載せるのはやりすぎだが、観測機と偵察機をそれぞれ載せていたりと、出来るだけ砲戦をスムーズに行うための方策として整備された。
 戦闘空母も恐らくこのタイプ。

 

 対照的なのが同じような形の地球側宇宙空母だ
 拡散波動砲を存置しており、主砲塔も2基残しているためかなりの砲戦能力を有している。だが、艦載機を収容するために無理やりに近い形で艦尾は拡張されて大幅に艦容が変更されている。ヤマトのような格納体制であったならば、結構広いスペースを有しているし、何より艦尾を完全に艦載機の為の設備に改装している。

 とにかく、艦載機を載せられる事、速やかに発進させる事、速やかに着艦させる事を目的としたと言える設計だ。弱勢な艦隊を鑑み、全体の砲戦能力を削がずに、艦載機運用能力を艦隊に付与したかった、と言うのが妥当な推測だろう。

 つまり、この空母は艦載機運用能力が第一であり、それと同じぐらい火力を温存するのが設計の主目的。あの強力な火力は、使用が大前提というわけでは無いという事で――破れかぶれではないが、どうしても敵に勝てない場合に危険を冒して拡散波動砲をぶっ放す。危険を避けきれない場合の為の伝家の宝刀としての拡散波動砲という事。

 故にその最善策が、半分戦艦で半分空母だったという事。

 

 

 

  劇中の活躍

 初めてヤマト作品に登場したのはヤマト第一作、第21話のドメル艦隊集結シーンである。

 バラン星の中間補給基地を喪失した責任を問われたドメルに対し、総統がもう一度だけ与えたチャンス。これを生かすべくドメルはダイヤ、ルビー、サイファイヤ、オメガの各戦線より精鋭を選んで自らの指揮下に置いた。このうち、オメガ戦線から招集されたのが戦闘空母、艦長にして飛行隊長ハイデルンの指揮する真っ赤な艦である。

 翌22話、七色星団決戦において必殺兵器であるドリルミサイルのキャリアである重爆撃機の母艦として、ドメル艦隊の砲力を担う中核艦として出撃。ドリルミサイルを着弾させ、ヤマトを正面に据えて主砲による砲撃を加えてこれに大損害を与えた。しかし、真田技師長とアナライザーによって脅威を取り除かれたドリルミサイルが反転。磁気嵐とコリジョンコース現象によりハイデルンがドリルミサイルを見落としたため、艦橋に激突・爆発。艦内部の予備爆装やミサイルの誘爆が艦隊全体に大損害を与える結果となった。

 ヤマト2において、第3話から全身をガミラスグリーンに染め上げて登場。ガミラス残存艦隊の内の一隻として編入され、テレザート前面空間へ展開した。第11話においてシークレット空間Xに侵入したヤマトを攻撃すべく前進、翌第12話において本格的な空襲を敢行してヤマトを苦しめた。しかし、宇宙蛍の艦内進入を許してしまい砲撃が不可能に。反対にヤマトのショックカノンに追われることとなる。

 結果、敗退し指揮官であるバンデベル将軍は射殺されることとなった。艦橋クルーは気にもせず直立していた為、ダジャレ男と同様に全会一致で将軍はいらない男だったのだろう。

 後に新たなる旅立ちにおいて、改装とガミラスレッドへの再塗装を行われて登場。艦橋部の大型化とデスラー砲搭載を以て大火力戦闘艦へと生まれ変わった。これは別個に記事にしたいと思う。

 最後の登場はヤマトⅢ。一応第10話に懐かしの≪艦隊集結≫をかき鳴らしながら登場する。総統から貸してもらった艦隊を構成する一隻であり、ガイデルが自信満々にダゴンに披露したのである――が、甲板回転はなし。しかもダゴンの甘い戦略によって惨敗。妙にくびれた接合部が特徴的。

 他方、第16話において回想シーンで総統の旗艦として登場。大幅に甲板の変更が加えられ、艦首側に2基のガトランティス技術である回転砲塔を設置。しかも運用する艦載機は雷撃機。この艦はかなり活躍し、結果ガルマン・ガミラスの建国に至る。

 これも別個に記事を設けたい。

 

 


 戦闘空母は規模を正しく数値を設定できればちゃんと活躍し得る能力を付与できる。また、戦闘空母の役割を戦艦に絞ることで、その能力を補佐するという限定的な艦載機運用能力を付与することで全ての状況に耐えられる名艦となる。これは、断言できる。