旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

戦闘考察Ⅰ・第11番惑星前面域戦(さらば編)

 


 さらば宇宙戦艦ヤマトにおいて最初の戦闘は第11番惑星に置けるものである。

 残念ながら、ヤマト到着時においてすでに戦闘が終了しており、その仔細は全く不明である。そのため、全てを妄想推測する他ない。

 なお、名称は私が勝手に考えた。

 

 

 

 第11番惑星前面域戦

 第11番惑星は太陽系最外縁の惑星である。ここには小規模な基地を置き、冥王星と共に太陽系防御の第一段階を担う――と思われる。

 第11番惑星の環境は恐らく大気は非常に薄く、また気温もかなり下方の可能性が高い。地表面には表土はほとんどなく、岩盤層がむき出しになっている。

 戦闘はこの惑星周辺域において行われた

 

 

 参加戦力
 ガトランティス側参加部隊:不明
 戦力:不明
 指揮官:不明

 

 地球側参加部隊:第11艦隊
 戦力:パトロール艦(旗艦<ゆうなぎ>)他多数
 指揮官:土方竜

 

 

 戦闘経緯・経過
 不明。推測するならば――

 第一段階、デスバテーター隊や駆逐艦の大部隊が第11艦隊の管轄領域に侵入。これに対し、警告目的で第11艦隊は即座に発進・接近。交信を試みる。
 応答なし。第二段階――第11艦隊は実力行使の警告として威嚇射撃を開始。しかし、これに応える形でガトランティス側はミサイル・艦砲射撃を開始。

 警戒していたとはいえ急な形での攻撃を受けた第11艦隊は陣形外殻が壊滅――応戦しても圧倒的多数のガトランティス部隊には敵わず、押しつぶされる形で敗北拡散波動砲の発射機会すら得られなかった

 艦隊完全壊滅直前、旗艦〈ゆうなぎ〉のSOS信号をキャッチしたヤマトがガトランティス側の検索範囲に侵入。デスラー総統より一定程度の情報を得ていたヤマトの存在を捉えたガトランティス部隊は、本格攻撃に大きな価値を見出さず一時退避を決定する。
 これにより戦闘は集結した。

 


 戦闘の内容
 これは地球艦隊にとっては遭遇戦に近い一方で、ガトランティス側にとっては敵戦力の調査活動の一環ないし征服に当たっての橋頭保形成目的での戦闘と言える。


 土方艦長は手も足も出なかったと語ったが、この時点ではガトランティスが敵であるかは不明であるし、勢力であるかどうかすら判然としていなかったに違いない。その時点で不用意に先制攻撃をかける事など普通はあり得ない。まず警告を発した後、威嚇射撃等を行うのが当たり前だ。だって余計な戦争の引き金を引くわけにはいかないのだから


 宇宙にガミラスのような文明国家があり、しかも地球を滅ぼし得る力を持っている。ガミラスは母星の寿命と言う避けられない緊急事態によって地球を欲したわけで、先制攻撃を掛けようと掛けまいと海戦は避けられなかった。

 だが、たまたま通っただけの星間国家の艦を攻撃してしまって藪蛇になるのは非常な問題である。であるからこそ、「なんだかわからないから撃ち落してしまえ」などという判断は取れない。


 しかし、ガトランティス側は攻撃の意図をもって接近していた。
 攻撃を受けて損害を受けるのも問題だが、一方で地球防衛軍自身が定めたプロセスに従わず交戦するのも大問題である。無意味な交戦や緊張を避けるには第一に交信、第二に警告・威嚇、第三に実力行使の段階を踏まねばならなないだろう。踏んで当然。ましてガトランティスを知らなかった第11艦隊がとれる防御は、存在しなかった。

 仮に主力艦隊ほどの能力があれば一定程度の反撃が可能だっただろうが、それでも損害は免れなかっただろう。

 

 

 意義
 ガトランティスの戦術ないし、その兵装に接触できたことは間違いなく意味のある事であった。特に土方艦長が生き残ったことは、ガトランティスに対して全く知識がない古代などが犯し得る、危険で破滅的なミスを事前に阻止する事が出来る。
 そして実際、土方艦長はテレザート前面空間でゴーランド艦隊に対してその経験を見事に発揮した。

 

 


 ガトランティス側損害:不明(ほぼなし)
 地球側損害:第11艦隊全艦喪失