旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ボラー連邦兵器群 旗艦級戦艦:ゴルサコフ艦/ベムラーゼ艦

 

 ボラー連邦の旗艦級戦艦の中で、かなり大型であろうことが推測されるのが今回考察するゴルサコフ艦とベムラーゼ艦である。どちらも最高幹部クラスの人物が乗る戦闘艦だけあって、子細不明ながらも強力な戦闘艦である事が予想される。

 実際に強いかは別だが。

 

 

 第2主力艦隊旗艦:ゴルサコフ艦

 艦級名:不明
 全長:不明
 エンジンノズル:1基(伝導管6本)
 武装:艦橋基部大口径砲(ボラー砲)1門、艦首直列配置格納式砲塔3基、艦首ミサイル発射管片舷3門、艦中央部舷側ミサイル発射管片舷3門、艦央部大型ミサイル垂直発射管1門、艦央部舷側ミサイル発射管片舷3門(+艦底部惑星破壊ミサイル格納庫)

 

 ハーキンス艦から円盤を取り除いたような形。あるいは、舷側を削ったラジェンドラ号。珍しくフィンが付いており、艦首底部に角のように飛び出ている。
 艦橋はアンドロメダのようにアンテナ類が躯体の中におさめられているようで、これまでのボラー艦とは様相がかなり異なる。コンパクトなのは外側だけではなく、内部は何だか物凄く狭そう。画面に映った部分がほとんどないが、司令官席とその上にヤマトっぽい円形のモニターが設置されている。

 

 武装

 バルコム艦とは異なり、艦載機運用能力はない。むしろハーキンス艦に近い武装傾向。他の戦艦とは隔絶した砲撃力と圧倒的なミサイル投射力が特徴的で、形状から考えて艦底部に惑星破壊ミサイルが内包されていても不思議はない。

 ハーキンス艦との武装の違いは、おそらくハーキンス艦は快速艦隊の旗艦であり、敵惑星制圧より敵艦隊制圧戦を主眼とした艦隊の旗艦だから、あのような形式になったのだろう。他方、こちらはタイプAおよびタイプBに加えて戦闘空母なども擁する総合的にまんべんなく戦力を有する艦隊である。当然、惑星制圧戦も視野に入るだろう。であるならば、惑星破壊ミサイルをこの艦が保有していても不思議はない。

 一言でまとめるならば、戦艦タイプBの超強化版といったところか。

 

 立ち位置・運用

 第2主力艦隊旗艦としたが、実際は不明。ただ、一話前に登場したバルコムの名乗りから考えて、彼がハーキンスの援軍に持っていったのは第1主力艦隊のみであった可能性がある。その場合、ベムラーゼ首相はあくまで本国にある第1と第2主力艦隊の出撃であったため――流れから言えば、バルコムが残した艦隊をゴルサコフが率いても不思議はないだろう。時系列としても、スカラゲック海峡星団域での戦闘の直後にヤマトはシャルバートへ向かったわけで、派遣時期としてはゴルサコフが第2主力艦隊を率いていてもやはり整合性は取れる。

 

 ただ、バルコム艦との比較――どういう事だろうか。バルコム艦が明らかに通常戦闘艦である青色という事を鑑みると……ひょっとしてこれ、バルコムのじゃね?

 

 仮にゴルサコフ艦がバルコム艦であっても問題はない。

 第8親衛打撃艦隊の援軍として発進した第1主力艦隊及び第2主力艦隊のうち、あの発令から出撃までのあまりに短い期間を考えれば。全艦が発進できなかったとしても無理はない。正確に言えば、全艦発進整わずとも強行で艦隊が出撃した。その中の一隻に自身の旗艦たる真っ赤なバルコム艦もあった――が、バルコムは戦死。

 出撃が遅れ、結果的に撃滅を免れた本国の残存第1・第2主力艦隊をゴルサコフが新たに編成しなおし、バルコムの置き土産を自身の旗艦として持ち出した。

 

 これでも話の筋は通るだろう。艦隊は全艦がベムラーゼ首相の命令を実行したという形になるし、艦隊のナンバリングなんてどうにでもなる。また、ゴルサコフは参謀長であり、他の司令官とは異なり元来は隷下部隊を持つはずはない職務であろう。

 ラム、ハーキンス、バルコムは当然、現場指揮官である。ベムラーゼ首相の場合は戦闘艦をIl-80であるとか、型番IL96-300PU的な扱いをしても不思議はないだろう。しかしゴルサコフは彼の幕僚の一人である。必ずしも自身の旗艦を所有する必要はないはず。

 要は、バルコム艦が、たまたま空きがあった旗艦級戦艦だっから思わずゴルサコフが乗り込んでしまった。という事。

 

 全長の推定
 幅はタイプBより一回り大きい程度か――120メートルほどが予想できよう。高さはこれが意外に高く、タイプBが160メートル程度を見込むため、このゴルサコフ艦は230メートルほどを見込む。
 全長はタイプAの3倍は確実にある(比較できるシーンがタイプAしかいなかった)ようで、ざっくり520メートル程度が予想値となる。ただ、タイプBの全長が本当は600メートルぐらいあるという可能性がある為、そのラインで推測していくと900メートルから1キロは下らない。再設定を行うと――2.2キロほどか。

 タイプA比較全長:約520メートル(再設定値:1300メートル)
 タイプA比較全幅:約120メートル(再設定値:300メートル)
 タイプB比較全長:約900メートル(再設定値:1840メートル)
 タイプB比較全幅:約210メートル(再設定値:440メートル)

 

 劇中の活躍
 初登場は第24話。閉じ行くシャルバート星への亜空間通路に突入してゆくシーンの他はほとんどが椅子に座るゴルサコフのドアップだった。シャルバート星到達後、直ちにデスラー親衛艦隊に対して攻撃を開始、さらに電撃作戦を展開してシャルバート星にも別動隊として用意していた戦闘空母を繰り出し空襲を開始した。

 彼の最終目的はシャルバート星の占領であり、実際的に降下兵を投入したものの――ヤマトクルーの応戦に遭い失敗。艦隊を以てシャルバート星を踏みつぶそうと全身するも、まさかのハイパーデスラー砲の直撃を受けて消滅した。

 

 

 

 ボラー連邦艦隊総旗艦:ベムラーゼ艦(Dreadnaught Bemrerse)

 艦級名:不明
 全長:不明
 エンジンノズル:不明
 武装:艦前方格納式砲塔4基、ミサイル発射管舷側3門
 搭載機:首相専用シャトル


 ベムラーゼ首相がバース星を視察する際に用いた戦闘艦であり、大量の護衛艦隊を引き連れ、同星上空に展開しヤマトクルーを驚愕させた。
 正直形状は不明。ベムラーゼ艦とされる艦のデザインは艦首の後方に折れ曲がった一本角が特徴的。艦首に開口部はない模様。艦尾側に若干のプラットホームを設けてボリュームを持たせた感じ。若干主力戦艦に似ていたり、何だかよくわからない艦。表現は極めて難しく、タイプA戦艦を縦にドッキングしたような形状ともいえるかもしれない。艦央部が若干くびれているらしい。
 艦橋は潜水艦のそれ、艦橋とは別個にアンテナかインテークが艦橋の真後ろに設けられている。艦橋内部はかなり広く、作戦指令室というか、閣議場となっている。列席者は8人。ベムラーゼの席は最も高い位置で、巨大なモニターが正面に来るように設計されている。よって他の列席者は首を曲げて見なければならない。じゃ、目の前のテーブルに埋め込まれたパネルは何だ? 
 いちいち表現しがたいというか――しいて類例を挙げるなら地球の護衛戦艦〈ビスマルク〉をより有機的で流線形にした感じの形状をした戦闘艦と言える。

 

 

 立ち位置・運用・武装

 勝手に総旗艦としてしまったが、実際は不明。ただ、ベムラーゼ首相が乗り込むのだから、一時的とはいえ確実に総旗艦扱いになることは想像に難くない。

 武装は他のボラー艦より明らかに強力で、艦首方向への火力投射が4基8門と破格。ただ、ボラー砲があるようには見えない。あるとすれば、艦橋基部であろうが――疑問。ボラー砲がないとすれば、照準を合わせるには艦首をいちいち廻す必要が有る点、使い勝手が悪い。

 この艦が活躍する場面になって居る時点で基本的にはボラー連邦大ピンチだが……。

 

 

 全長の推測
 これは結構大きい戦闘艦である。画面上から、タイプBの戦艦の倍近い全長であると推測が出来る。つまり、500メートル程度。再設定を行ったとして、1.2キロが妥当な線だろう。ただ、大型ミサイルとヤマトとの比較からは1.2キロと超特大艦となる。再設定値で3キロ。
 一つ確かな事は、ほぼ確実にボラー連邦の旗艦級戦艦の中で最大の艦である事は間違いない。数値を整えると次の通りで――一部数値に乱れアリ

 タイプB設定値比較全長:約500メートル(再設定値:1200メートル)
 タイプB設定値比較全幅:約180メートル(再設定値:420メートル)
 第13話前提全長:約1200メートル(再設定値:3000メートル)
 第13話前提全幅:約340メートル(再設定値:730メートル)

 

 

 首相専用シャトル
 このシャトルは円盤型で、上面中央の盛り上がった部分が白く、それ以外は全てオレンジ色の独特のカラーリングである。物凄くヘンな所に二等辺三角形の底辺を向かい合わせにした形状のヘンな窓が付いている。ベムラーゼの座高が判らないため、推測のしようがないが――窓の16倍が高さであるから恐らく24メートル、直径が60メートル程度か。

 

 

 劇中の活躍
 第13話にのみ登場。バース星上空へ護衛艦と共に展開して滞空――その後は全く何もせずフェードアウト。しかも全容がわかるようなアップさえなかったため、全く持って不明。劇中では何もわからない。