旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

銀河系大戦(ヤマトⅢ)参加部隊 地球――領土防衛――

 

 銀河系大戦に登場した地球防衛軍の部隊は新惑星探査計画の配属艦だけではない。他にもいくつかの部隊がそれぞれの職務において画面に登場した。

 

 

 地球防衛軍教練群
 陣容:不明(指揮監督艦、補給基地、観測基地、標的小惑星多数)
 活動域:アステロイドベルト
 指揮官:不明
 所属:地球防衛軍

 これは単なる仮称で実際は不明。登場は第4話。

 地球防衛軍も当然訓練せねばならない。第二期地球艦隊及びより自動化を行った第三期地球艦隊は木っ端みじんに敵にやられてしまった。この事実から得られることは、生身の通常戦力運用に失敗したという事。

 やむを得ない事情はいくつもあったし、すべて失敗したわけでは無いが学習した内容が絶望的に残念。この反省から艦隊の基礎的な能力向上は急務である――としても当然というか当たり前。この基礎能力の向上を担う部隊が教練群である。と推測

 

 活動領域・陣容

 この部隊の中心活動域はアステロイドベルトである。アステロイドベルトは火星より遠方、太陽系をほぼ一周する小惑星帯。ここは極めて多数の標的を供給して余りあるほどの好射撃訓練ポイントといえるだろう。そこで地球防衛軍はこのうち幾つかの小惑星を改造し、ここに的や接舷用アーム、観測基地および補給基地を多数建設した。イカルス天文台の成功体験の拡大強化ともいえるかもしれない。また、新たなる旅立ちで見たように、管理されていない流星帯を訓練域にしてしまうと不慮の事故も考えられるため、管理区域内で訓練させるのは順当な流れ。

 一方で、冥王星などの外縁部基地の防衛ラインを突破した物体に対する最終に近い防衛ラインでもある。実際、ヤマトⅢにおいては惑星破壊ミサイルを一発うっかり逃してしまったが、大抵はこの防衛ラインで抑え込むことに成功しているらしい。

 

 現状の訓練対象

 恐らく、水雷戦隊。実際、駆逐艦1や巡洋艦2がこのアステロイドベルト基地において姿を見せていた。敵に対する襲撃、正確なミサイルないし魚雷発射、敵を避ける退避運動や効率的な襲撃運動を訓練するのだろう。

 空母及びその航空隊を訓練することも念頭に置いているだろうし、将来的には訓練を行うのだろうが、あの特殊技能をおいそれと数万人規模で再建するのは難しいだろうから――現在は一部の惑星基地駐屯部隊やヤマト航空隊ぐらいが対象だろう。

 戦艦は現状ほとんど建造していないか、或いは戦闘以前のもっと基礎的な訓練を行っている最中だろう。ヤマトと同様、護衛戦艦の何隻かがここで訓練を行った可能性は十分あるが、多分卒業しているだろう。

 

 

 惑星パトロール艦隊

 陣容:不明
 活動域:ケンタウルス座宙域
 指揮官:不明
 所属:地球防衛軍

 第2話で言及のあった戦闘艦隊。冥王星、第11番惑星、アステロイドベルト基地から所属艦艇が全艦発進し、アルファ星第4惑星援護へと向かった。

 常識的に考えてヤマト2に登場したナンバードフリートの組み換えか、外惑星巡航空母艦隊から航空戦力を除いて水雷戦隊にした艦隊。場合によっては空間輸送護衛艦隊の能力を強化、作戦範囲を広げた艦隊だろう。

 編成は第2期の残存艦艇プラス第4期の先行建造艦艇が中心になるだろう。数隻の戦艦と10数隻の巡洋艦に加えて駆逐艦護衛艦がそれぞれ20前後程度。ダゴン艦隊相手に3個艦隊を派遣したことを鑑みて、長官の過剰反応を織り込んだとしても、一個艦隊は戦艦1を旗艦とした巡洋艦5、駆逐艦10、護衛艦5程だろう。この程度なら拡散波動砲装備であれば、多数の敵艦隊に対しても十分戦える。たとえ収束波動砲であっても、3個艦隊が集結すれば多分戦えるはず。

 劇中に登場していないので、結局全くわからないけどね

 

 

 ケンタウルス座駐留警備隊
 陣容:不明
 活動域:ケンタウルス座宙域
 指揮官:不明 
 隷下部隊:第4惑星警備隊

 所属:地球防衛軍

 アステロイドベルト基地よりよくわからないのがこのケンタウルス座駐留部隊。結局パトロール艦改装の警備艇以外登場しなかったため、本当にまるっきり不明。

 惑星パトロール艦隊の傘下なのか、全く別なのかは不明だが――常識的に考えて、太陽系外の地域が太陽系駐留の惑星パトロール艦隊の管轄下とは思えない。故に、ケンタウルス座駐留警備隊は惑星パトロール艦隊とは別の独立した部隊と推測可能。

 陣容は旗艦たるパトロール艦、他数隻の護衛艦駆逐艦及び少数の巡洋艦で合計30隻弱が見込まれる。第9話においてバーナード星域まで進出してヤマト乗り込むの女子クルーを引き取っていった。意外と警備域が広い

 

 

 ケンタウルス座アルファ星・第4惑星警備隊
 陣容:戦闘衛星10数機、雷撃艇3以上、警備艇25以上
 活動域:アルファ星第4惑星
 指揮官:不明
 所属:地球防衛軍

 第7話に登場した部隊。さらば宇宙戦艦ヤマトの新地球防衛軍の制服に近いデザインの集団である。可哀想に緊急配備を命じられた部隊でもともと駐留している部隊とは編成が違う模様。大型艦どころか小型艦すら配備がない為、ダゴン艦隊に対する防衛能力はほとんどないというレベルだったいないよりかはマシだったかもしれないが

 恐らく、第4惑星のキャパシティ上の理由で惑星パトロール艦隊をずっと駐留させるわけにはいかなかったのだろう。どうも、アルファケンタウリを植民地や勢力圏におけるほど地球の戦力や工業力・科学力は高くない模様。

 

 

 

 

 地球の戦力を総合的に勘案すると――第2期地球艦隊以来の念願、地球の勢力拡大はやっぱり無謀だったようで……。