旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ボラー連邦兵器群 艦載機/警戒衛星/氷上戦車(緒元不明なため、全部ざっくり解説)

 

 

 ボラー連邦でも戦闘機であるとか戦車であるとかを運用していた。

 戦闘機は恐らく特殊兵装の一部であろうと、その塗装が旗艦級戦艦と同様の赤色で塗装されていることからうかがえる。一方で青い車体の氷上戦車や上陸舟艇は通常兵器の類なのだろうと推測できる。 

 

 

 ボラー連邦中型戦闘機タイプA/タイプB

 タイプAは第24話及び25話に登場した機体。半円形の機首が機体本体とまさに首でつながり、機体本体には一見するとデルタ翼のような広がりがある。この翼の上面および底面の割に後ろの方に突起があって後方へ伸びる。エンジンノズルのような感じのこれは、機首を上にすると4つ足的になるので、便利なフライパン蓋のように立てて置けそう。

 上面図は概ね3角形に近いが、アングルによってはサンショウウオの前足から頭にかけてをぶった切ったみたいな形。なぜか機体上部中央に飛び出た角のような――ガルマン・ガミラス爆撃機と同様の何かが生えている。

 全体的に赤いが、開口部と機首のみ黒い。

 武装は機首底部の長砲身砲1艇、背負い式のミサイルランチャー2基が武装で、特に長砲身砲はガルマン・ガミラスの大型戦闘艦すら破壊した。大きさは恐らく、コスモタイガーと同様と思われるが、不明。

 戦闘空母がシャルバートの大気圏内から発進させたのであれば普通の機体。熱圏あたりで発進させたのなら割に頑丈な機体、大気圏ギリギリで発進させたのなら降下速度を制御できる機体である可能性が高く、かなり性能がいい機体という事になる。残念ながらその判断が出来るほど明確な描写はない。

 

 タイプBは第12話に登場した機体。上面図はタイプAよりも3角形で、こちらは突起が少なく平たい。機体底面中央部にエンジンノズルがある特殊な機体で、何だかわからない機能。

 機首に3門のミサイル発射管。上面に結構古い型のアイロンみたいな物体が乗っかっており、これが大型ビーム砲らしいが、描写なし。

 全体的に赤い機体だが、機首が黒くグレーの差し色がところどころ入る。

 

 

 ボラー連邦小型戦闘機

 第24話にタイプAと混じる形で登場した機体で、一番戦闘機っぽい見た目。絞られた3角形の機体に、後方に更にデルタの翼が拡大で付属。印象としてはタイプAに近いが、底部の突起はない。小さい機体にタイプAなみの武装を機首に載せているため、銃口が機体からはみ出している。他にはどんな武装があるかは不明。

 大きさを推測することは不可能だが、あんまり人間と比較して大きくはない。また、一見すると違いが判らないというのが正直な所でホントにこんな機体、ボラー連邦に存在するのかというのが個人的な印象。

 

 

 上陸舟艇

 ボラーの艦体色たる青色で塗られた円盤型の舟艇。“厚み”は約4メートルから5メートル。恐らく直径は10メートル前後とであろう。2メートル四方の開口部を底面に持ち、ここから降下兵を投下することも可能。上面は船首がカニのハサミのように二股に分かれる。極小さい突起が4つ、おかげで見た目が4つ星のテントウムシか、カメムシみたいになっている。

 第22話の回想シーンでルダ王女を惑星ファンタムへ流刑にした際にも使用された。

 戦闘空母の標準搭載艇と思われる。確証はいつもの事ながら、全くない。

 

 

 警戒衛星

 データ――不明

 第19話に登場し、ヤマトを補足したデータ不明の人工物。古い型の四角いルーターを二つ並べ、その間に水筒を置いたような特殊なデザインで、全体が赤い。水筒の底とルーターの前面にくぼみがあり、そこが光る。また数か所、楊枝の様な銀色の何がしかをまるで飛ばしそうな構え方をしているが、多分アンテナ。

 2機一組なのかは不明だが、2機が並んで登場した。第19話の描写からして、どうもガルマン・ガミラスの領域にもちゃっかり侵入して展開している模様。

 

 

 氷上ミサイル戦車

 第13話、バース星の閲兵式で登場した戦車。2発のミサイルをMk 26 GMLSみたいな感じで背負っている青い車体で、ミサイルだけ赤い。車体前方が極めて大きく盛り上がり、一方で後方は平たく印象としてはゴルフカート。車体と同じだけの長さのミサイルを背負った結構危険な戦車。車輪なのかキャタピラなのかは、丁度底部が隠れているため描写からは不明。

 確実に登場車両はバース人によって運用されていると断言できる。ベムラーゼ首相を迎えての閲兵式の際、バース人歩兵が多数行進していたし総督府の通常の警備兵も肌の色が緑色であった為、これは非常に推測として妥当だろう。

 

 

 テレビシリーズゆえ、このような小型兵器が多数登場――というわけでもなく、ヤマトではままある事。描写が短い為、捉えどころのない感があるが、ボラー連邦の設定としての重層さを演出するには十分だったと言えるだろう。