旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ガルマン・ガミラス帝国側登場人物の考察(ヤマトⅢ)

 

 ヤマトⅢにおけるガルマン・ガミラスの諸将は名前こそ大量に登場したが、実際の所あまりよくわからない感じだった。だから、検証・考察しよう。

 なお、ガイデルや一部技術系の人間以外は全員が将軍と呼ばれているため――彼らの階級やらに関して厳密なことは全然わかりそうもない。それっぽさを優先しただけのように思われる。

 例えばドイツ軍なら将軍を単にGeneralと訳せば大将になってしまうが、別の語であるGeneralleutnantと訳せば中将、Generalmajorならば少将、Brigadegeneralならば代将を意味する。他にもGeneral der Waffengattungなんかは兵科大将と呼ばれるし、Generaloberstは上級大将となる。一方で提督(Admiral )は大将で確定。ちなみに上級大将と同格の提督はGeneraladmiral、元帥はGroßadmiralと呼ばれるらしい。無論、少将にGeneralと呼びかけてはいけないという話ではなく、将軍という語から対象者の階級を推測することはできないということ。

 特に、なんでガイデルだけ提督と呼ばれるのか、全く推測できるような要素を史実からも劇中からも抽出できなかった。面目ない。

 

 


  ガルマン・ガミラス帝国軍人――
 氏名:ガイデル(Geidel英語版:Smeerdom)
 年齢:不明(50代程度ないし60代)
 階級/役職:提督(階級は不明、大将ないし上級大将か)/東部方面軍司令
    容貌:青い肌、ハゲのケツ顎。

 ガイデル(Geidel)アメリカに多い名前である。その一方、元々はGiudelでありドイツはバイエルン由来の名前で11世紀から14世紀に使われた中高ドイツ語の中で意味を解される。自慢屋とか浪費家といった意味らしい。古いドイツ語由来の名前であるから、これは当然ドイツ本国では表記こそガイテルであるが、かなり普遍的に使われる名前。幾らかスペルが違っても似たような発音になる為、似たような名前がかなり多く、KeidelやGeitelあるいはGeibel、Geibler、Geidel、Gebel、Gebl、Geblerなどのバリエーションがある。

 ドイツ国防軍最高司令部総長ヴィルヘルム・カイテルあたりの名前を参考にされたのだろうが、キャラクターとしては似ているか微妙なライン。ガイデルはバチバチのおべっか使いとして有名でLakaitelなどと揶揄され、本人も自分を軍人とは誰も見てくれないと分かっているほど軍役からは遠いほぼ政治家。その点ガイデルは一応は度胸と目端は利いた……カイテルよりも全体としてヘルマン・ゲーリング的と言えるだろう。

 階級は不明だが、詰襟の前に黄色い縦線が左右に3本ずつ入っている。これは他のキャラクターの服装と比較して、間違いなく階級を示すものと言えるだろう。キーリングの服装をどう判断するかによるが、純粋な軍司令官としては最高幹部だろう。

 キャラクターとしては尊大でしかもサバサバしている。汚い世襲政治家のような大分嫌なキャラクターに仕上がっているのだが――一方で、慕い畏れるダゴンやガルマンチワワの様子を見るに、昔は凄かった親分といったところだろう。2199のダガームのような出自としてもいいかもしれない。無能かといえば、無能ではないのだろうが軍人としての能力は不明でついぞ発揮されなかったその代わりというべきか、デスラー総統をけむに巻き新鋭艦をせしめるなど政治家としての能力は高い

 問題は、万能感に浸りやすい点デスラー総統の命令で一つ重大なものを完全に失念し、危うく自分の立場を自分で消滅させかける。高官のくせに過剰な自信からホウレンソウがなっておらず、しかもそれをおべっかと口車で隠してしまうから……大事業は本当は任せてはいけないタイプなのかもしれない。それと関連してというべきか、頭のつるっとした具合を保つために東部方面軍機動要塞で床屋で頭を仕上げてもらっている。確かにハゲはハゲで結構手入れが必要らしいし、身なりを整えるのはいい事だが、しかして実力が伴わない点を鑑みると気取り過ぎと評する他ない

 ガルマン民族なのかガミラス民族なのかは判然としないが、地球を知らない事から多分はガルマン系。更に――基本的に寡黙なわりにスイッチが入ると演説が得意になるのがガミラス軍人の傾向だったことに加え、旧来からの軍人であればドメルの‟大口をたたいておきながら所詮その程度”な展開を知っているだろう故、余計な事はやはり言わないに限ると認識して当然。ましてヒスやバンデベルの最期を知っていれば無駄口は叩かない方が得だと知っているだろうということからやはりガルマン系と推測。また、思わせぶりな発言を重ねる点は旧来の軍人っぽくない為ガルマン系。

 この男の最期は不明。東部方面軍機動要塞を出撃させヤマトを捕獲したが、そもそもオリオン腕辺境の惑星に手を出すなという初期の命令を完全に忘れての独断専行だったことを総統にブチ切れられ、挙句にヤマトのガルマン・ガミラス本星への道案内をさせられて面目をつぶす。そのまま彼はいつの間にかフェードアウト。しかして、明確な描写がない為、あの手合いのしぶといおっさんは容易には失脚はしないと思われる。一時的な交代と謹慎は喰らっただろうが、最後は総統の屈辱的な指示に従ったため忠誠心を示したとして挽回は期待できる。それなりに手駒のある高官であるから、多少地位が低下するだろうがほぼ同格を維持すると期待できる。それがいい事かどうかはわからないが……

 原案だとドーナッツ提督だったという話らしいが、なぜそれで行けると一瞬でも思ったのかヤマト製作陣の考えは奇々怪々。

 

 

 氏名:ダゴンDagon
 年齢:不明(40代程度)
 階級/役職:将軍(階級は不明、少将程度か)/第18機甲師団隊司令旗艦艦長
    容貌:青い肌、ケツ顎、赤毛で七三分け的髪型・もみあげはかなりカール。

  詰襟の黄色い縦線が一本で階級は実はさほど高くないと見える。上司ガイデル提督に負けず劣らずの巨大な自尊心と挑発的な態度の持ち主。しかも、手抜きと驕りを度々見せる指揮官としてマズイ素質を有している。声はイケイケで強そうなんだが、実力が伴わない。

 ダゴンDagon)つったら、ペリシテ人の神ダゴン以外になかろう。古代カナンの地で奉じられた豊穣の神で、いつの間にか半魚人にされた少し不運な男神。或いはクトゥルフ神話の父なるダゴンか。ダゴンの企画案時点ではグドンという事だったらしい。愚鈍な人物にするつもりだったのだろうか……。

 

 性格は先に述べた通り尊大挑発的計画通りに物事が進んでいると大変落ち着いた大人物な様子を見せる。一方でかなり自己保身の傾向が強く、焦ると動揺が顔と態度に出る小物っぽさを備える。邪悪というほどではないのだろうが、しかして尻尾切りが得意攻撃的性格というのは正直上司にしたくないし部下にもしたくない。地球を知らない事に加え、どっかり座って指揮をし旧ガミラス軍人には見られない行動を多数見せたため、ガルマン系なのではないのかと推測

 指揮能力は中途半端で、低くはないが……決して高くはない。何といっても名将ラム艦長相手にステールメイトを2回に加えて一度は負けかけたのだ。

 確かにガルマン・ガミラスの戦闘艦は主砲の火力が明らかに低い上に紙装甲だから、意外と堅い上に主砲は高威力のバース星守備艦隊相手にてこずってしまうのは仕方がない。しかし、単純に押し負けてしまうのは情けない。で、プロトンミサイルをぶちかましちゃぶ台返しを狙うというのは豪放な指揮過ぎて感心しない。航空戦力の有用性を認識している人物なのは高ポイントだが、だったら最初っから空母を持って来いと。ピンチになってから言い出すのは情けない。必殺のプロトンミサイルぶちかました後も〈ラジェンドラ〉以下の戦闘艦を取り逃がしてしまう、だから続いて4回も再戦を挑む羽目になる。

 いつも力押しで戦うのがダゴン。ナレーションによれば圧倒的な戦力を誇るはずが――単純な戦闘で結果、ラム艦長に互角に持ち込まれている。そりゃ、まるで土方艦長のように采配を振るうラム艦長が強すぎるという事があっても……へぼい。対ヤマト戦闘も作戦の中盤までは毎回上手く行くのだが、結局驕りや手抜きで逆転負けを喫す。

 

 彼の場合、脅威評価も甘いラム艦長や〈ラジェンドラ〉を撃滅する事こそがバース星攻略の鍵であるという事を認識できていた点は問題ないどころか妥当。コスモタイガー隊を見て航空戦力の不足に気づくのも妥当。

 だが、〈ラジェンドラ〉と〈ヤマト〉を包囲して安心し、副官に指揮を任せたのは……幾ら信頼していたとしても責任感の欠如と言わざるを得ない。

 そのくせ決戦兵器らしい高圧直撃砲の使用許可ないしそれに類する命令を下していないのだから、上司ガイデル共々詰めが甘いのである。

 新反射衛生砲が破られた際、プロトンミサイル攻撃にさせたまではよかったがこれが迎撃される可能性を考えていなかった。第17空母艦隊を拝領した時も接近する必要ないのに包囲する必要ないのにヤマトに不用意に全周取り巻いて同時に沈められてしまう。驚くほど詰めが甘いのだ。後者は戦闘中にヤマトが欲しくなってしまったのが一つの要因だが――それはある意味、アルファ星第3番戦の途中からヤマトを総統への貢ぎ物にしようとしたあの作戦への復帰ともいえる。どうしても当初の作戦通りに進めないと気が済まないらしい。完璧主義ではないが、完璧主義に近い……状況のイニシアチブを絶対握るマンなのかもしれない。それだけの実力があれば、好材料になるかもしれない。あるいは状況が許せば誘惑に負けてしまうのも仕方がないかもしれないが、あの場面でどうして実行に移すかな……。

 戦術は十分だが、概ねにおいて戦略的な視点が抜ける戦略的な視点を持てた時には戦術的視点が抜けるというマルチタスクが苦手な人物といえよう。

 だから詰めが甘い――指揮官としては致命的な気がするぞ……。

 

 最期は乾坤一擲の戦いを挑み敗北、白鳥座名物のブラックホールに吸い込まれてしまった。これも、空母艦隊を総統から下げ渡され艦載機戦でヤマトを圧倒したのに、不用意に接近して逆転負けを喰らった挙句。ヤマトをブラックホールに誘い込もうとして自分だけが飲まれてしまうのだから詰めが甘いのである。

 風が語り掛けます。へぼい、へぼすぎる。

 

 

 

 氏名:フラーケンFraken/Luchner Von Ferrell
 年齢:不明(ざっくり50代ぐらいじゃね?)
 階級/役職:少佐/次元潜航艇隊司令・〈ガルマンウルフ〉号艇長兼務
    容貌:鬱陶しいロン毛にどじょう髭、黄色いスカーフ。目力強めの近寄りたくないタイプのおっさん。

 フランケン(Francken)ならフランク族を意味するドイツ語で物凄くよく見かける名前。第14話と15話に登場。詰襟は黄色いスカーフで隠されており、階級は判らない。登場人物中、唯一マントの形式が異なっており生地こそ同一だが、大きな折襟付きで首元に金具で取り付ける他に類を見ないタイプ。

 

 マッドサイエンティストな笑い方が特徴的で、部下をわざと敵の犠牲にする狂気の――戦術ともいえない戦術を用いてヤマトを追い詰めた人物。

 指揮能力は一見、高そうなのだが実際にはただヤマトを誘導しただけ。ガイデルのいうヤマト撃滅が何を意味するのかは判然としないが、ヤマトの戦闘能力を奪うという意味ならばそれは失敗。ヤマトは主砲などの戦闘能力を有したまま東部方面軍機動要塞に接近した。文字通りヤマトを沈めるのであれば、そもそも本人が諦めた結局、ヤマトに対して優勢に戦えたかといえば、それは次元潜航艇の能力によるところで、その優位性が失われた後は互角へ。本人の指揮によるところではない。

 意外と指揮能力は平凡のご様子、正直な所あのナスカと大差ない何なら味方を犠牲にしないという点においてはむしろ、指揮官としてはナスカの方がまだマシかもしれない

 性格としては気取り屋。更に見た目の感じもあれは一見、武骨なようで実はかなり手入れが必要なタイプだ。やはり気取り屋と評すほかない。総司令のガイデルと言い、ダゴンと言い、どうしてこうも東部方面軍は気取り屋ばかりが集まるのだろうか。故に、本人はウルフでもスピッツでもなどのたまっていたが……このタイプは冗談を本気にしてガルマン・スピッツなんて呼んだら絶対にブチ切れる。黄色いスカーフも首元の階級章を隠すための可能性が十分あり得るだろう、ほかの指揮官より階級が低かったりしたら特別感がなくなるもの。

 地球を知らないため、ガルマン系と推測できる。ドメルやシュルツのように指揮官も危険を背負ってこそのガミラス軍人、部下だけに危険を負わせるのはガミラス的とは言えない故に。

 最期は不明。ガイデル共々いつの間にかフェードアウト。

 

 

 

 氏名:キーリング(Keeling)
 年齢:不明(絶対若い)
 階級/役職:/参謀
    容貌:神経質そうなハゲ

 ヘルマン・ゲーリングなのだろうが、元ネタの要素が全く見つからない不思議。細いし、ずっと有能だし、髪の毛ないし、狂信者でもないし、気取り屋でもない。

 キーリングという名前に関しては英語圏でたまに見る。例えばイギリス東インド会社のウィリアム・キーリング船長など。Keelingは中高英語で若いタラとかタラ漁師を意味する kelingが由来。ドイツ語で類似したつづりはKühlingでこちらは多分ヘルメットに由来するらしいのだが、どうにも確定的な部分は良くわからないらしい。

 詰襟は黄色い縦線が3本、しかも縁まで黄色い。更にデスラー勲章なのか、未登場の英雄勲章なのかはわからないが、首元に引っ提げている。相当な重役であることは一目でわかるキャラクターだ。ついぞ同格の人間は他に登場しなかった。立ち位置的には――第16話で登場を果たしたタランがデスラー個人の副官であるとすれば、キーリングは総統の副官と言えるだろう。

 参謀であり作戦会議の議長を務める人物で、実際に部隊を指揮する機会はないと思われる。指揮能力が期待できない一方で、帝国の諸軍人や技官などのめぼしい人物は頭の中に名簿があるらしい。13話で見たように監察組織も彼の指揮下に入っている様子で、21話のヘルマイヤー推薦を考えると技官に対する人事権もある程度持っている様子。人事の把握や監察組織の掌握など、組織の運営に関しては十分過ぎる能力を有していると期待できる

 性格は不明だが、冷静沈着で基本的には動揺しないタイプ。唯一、第13話のハイゲル将軍処刑の際には動揺を示したが、それ以外では特に同様の態度を示した事はない。常に最適解を最速で用意するのが彼の特徴。

 裏を返せば――タランと比較した場合、必ずしも忠誠心が高いわけではないのかもしれないタランと比較するのも酷な話だが、しかしてシー・フラーゲなどの大マゼラン星雲第7空域で集結した諸将に比べれば低いのかも。表に返れば――忠誠心よりその能力を買われて参謀となったと表現できる。総統もタランも軍司令官として能力として欠け気味な後方部隊に対する指揮や、今までやってこなかったし必要なかった軍内部の調整などを担う立場である。これに関しては総統への忠誠も大事だが、それ以上に国家への忠誠や何より能力の高さが必要となろう。その為、忠誠だけで言えば他にも上手がいる中でキーリングがずば抜けた重用をされていることになり、そう見立てればキーリングの動揺シーンも道理に合う。

 第21話以降の登場はないため、彼がその後どうなったかは不明。期待としては帝国の実質的No.2として総統をサポートし続けてほしい。

 例えば――完結編において赤色銀河の衝突に見舞われたガルマン・ガミラスであるが、天変地異を前にキーリング参謀は大きな役割を果たす、果たさざるを得ないと言えるだろう。辺境視察へ向かった総統の代わりにタランが総統代理=行政権者としてデスラー・パレスに居れば、これと対になる形でキーリングが軍権の執行者として振る舞うことが可能になる。その際に二人が協調ないし、タランの指示あるいは権限の元にリソースを集約してキーリングが実際的に対処する運びとなるだろう。

 そうなっていれば、妙に運の悪いデスラー総統が指揮するより脱出できる人数が多くなりそうな気もする

 

 


 氏名:グスタフ(Gustav)
 年齢:不明(絶対若い)
 階級/役職:中将/北部方面艦隊司令
    容貌:赤毛のエルヴィス的もみあげ、右のデコから頬骨辺りまでスパッと傷を持つ迫力のある見た目。

 グスタフという名前は元はスウェーデンの人名で神のスタッフを意味するのだが、英語やドイツ語にも輸入され今日に至る。一番有名なのはグスタフ2世アドルフだろう。

 ヤマト2に登場したバレルド・アクションのデザインを流用したと言われるが、正直大して似ていない。

 

 意外な事に、縁こそ黄色いが詰襟に縦線がない。これをどう読み解くかが微妙なライン。服装的にはマントを羽織っている以外はダゴンの副官と同じで、それだと本当は佐官か准将クラスという事になろう。黄色い縁取りが参謀部付きの証なのであれば、参謀部或いは総統直轄。ただ本人やキーリング曰く中将。例えば……ドイツの西方総軍司令ゲルト・フォン・ルントシュテットは大佐の服に元帥の階級章を付けている。彼のように何がしかの深い理由で誰かの副官を務めていた時と同じ制服をそのまま着ており、階級と齟齬が出てしまったという事にしておけば彼のキャラクターも厚みが増すと思う。

 キャラクターとしてはまさに猛将であり闘将名将なのかは必ずしも断言はできないが、持った手札で最善を尽くす能力は確かなもので完全な劣勢を覆し、ハーキンス艦隊と相打ちにもちこんだ。ヤマト死守には体当たり突入以外にないと決断するがそれはどう見ても客観的事実だし、突入直前にはコスモタイガー隊に対し退避を命じるなど細やかな指揮を見せた。指揮官として十分な能力は有していたと言えるだろう。そもそもハーキンス艦隊は自艦隊より比べるまでもなく巨大でしかも戦場は平地である故、残念ながら指揮の上手い下手も最早ない。

 その点では彼の真の指揮能力を見ることは叶わなかった。

 

 性格は極めて冷静で大胆かつ義理堅く高い向上心の持ち主といえよう。

 何よりヤマトとの戦闘を望んでいた節がある点、ただ者ではないだろう。しかも、である‟一度は”という表現を使っていることからわかる様に、ヤマト相手に負けるかもしれないが生きて帰るつもりでいたらしい。これは敵――と表現していいのかわからないが、極めて珍しい考え方と認識だ。そんな彼であるからハーキンス艦隊の接近に際してもビビるよりも先に武者震いし、全砲門を艦隊の方へと向けて戦闘準備を開始。ヤマトが逃げるどころかハーキンスと正面切って殴り合う意外な展開によって、ヤマト助勢を決断しその後は総統の命令であるヤマト死守を実行する最善策を躊躇なく打って出た。これは大胆かつ冷静でなければ成し得ないだろう。また、遺言のようにヤマトに通信を入れたのは喧嘩を売る形になったヤマトに対する遺恨を残すまいという義理と総統に対する命令を確実に遂行したという証立てと言ってもいいだろう。

 部下への接し方はヤマトに対する戦闘準備から、高圧的というよりも一緒に硝煙の中を突っ込んでいくような雰囲気であり――恐らくは部下との信頼関係も築けているだろう。兄貴肌的な様相を呈する。

 そんなグスタフ中将で特筆すべき点は忠誠心デスラー総統への忠誠心は登場人物屈指である。総統の気に入りであるヤマトに対し警告射撃も何もなく臨検で済まそうとしたり、総統の命令を死守するためにヤマトとハーキンス艦隊の間に入るなど、やはりただものではない。一命に代えてヤマト死守の命を守ったのである。反対に総統も彼を完全に信頼してヤマト死守を命じているし、ファンタム処刑の執行人としてキーリングも彼が相応しいと第一に名前を上げるほど。多分、忠誠心で彼に引けを取らないのはタランとフラウスキー少佐ぐらいではないだろうか

 グスタフ中将を一言で表すならば武士だろう。最期の言葉である「残念だ、古代艦長。私も一度はヤマトとは正面から戦ってみたかった」や「古代艦長、私の最期を見ていて欲しい」は名言と言っていい。

 ガミラス系なのかガルマン系なのかは不明だが、顔に傷をつけるぐらいの激戦をくぐり、ヤマトとの戦闘を望んでいたという所から、概ねガミラス系と言っていいのではないかと思う(ガ―シバル戦区から来たとか言わないように)。ただ、ヤマトとの戦闘はダゴンらの敗北を聞いて闘志がわき上がったとも表現できる。結局、判らん。

 

 最期はスカラゲック海峡星団域にて、自らの旗艦ごとハーキンス艦に突っ込み戦死し戦況を逆転させた。

 久しぶりに真のガミラス軍人を見た思いである

 

 

 

 氏名:ヒステンバーガー(Histenberger/Smellen)
 年齢:不明(中年)
 階級/役職:将軍/西部方面軍司令
    容貌:ダゴンを赤髪にしてケツ顎をやめたような見た目。

 オーストリアヒルテンベルク(Hirtenberg) という地名があり、この地名に由来する姓が存在する。また、彼の地において操業しているHirtenbergerという金属のプレス加工で有名な会社も存在する。

 詰襟に3本線の将軍でガイデルと同格と思われる。登場した第4話にて判明したのが62パーセントの支配権を獲得したものの1/3の師団を失う微妙な指揮能力。一方で12話では前線に出た事により事態を好転させたらしく結局は支配を達成したことが明かされる。いうなれば、監督よりもコーチとかむしろ選手として腕を見せるタイプらしい。増援を受けたとしても傷んだ戦力を立て直し、支配を確立するのは容易な事では無かろう。その点、現場指揮官としての能力は非常に高いと言える。

 性格はずばり小心者だろう。第4話で「君は、死刑だ」と言われて本気にして直後に「あと二回……失敗したら死刑だ」と言葉を重ねられて安堵の表情を見せた。そんなバリバリ指揮官を殺しまくっていたら、いくらイケイケのガルマン・ガミラスでも軍が回らなくなるだろう。常識で考えて即死刑なんかあり得んだろうに――にもかかわらず真に受けるというのは小心者に他ならなかろう。

 無論、前任者が大失敗をして死刑になったか左遷されその後任としての新任ならば、ビビっているのも無理はない。死刑を本気にしても無理はない。だが、指揮を任されるというのはそれだけの能力を有していると見込まれたのだからこれ、もっと自信を持ってよかったのだ。

 よく言えば控えめと言ってもいいのかもしれないが……。おそらくはこの奥手な性格が故、西部方面軍を預かっても委縮してしまい逆に損失をこうむり、損失が損失を産んで負けてはいないが芳しくもない戦果に繋がったと思われる。逆に躍進した理由は、まだ信頼されていると自信を得て、発破をかけられて奮起したことで本来の軍司令官に任じられるだけの能力を発揮できた。という風に説明できるだろう。

 最期は不明というか、最期は迎えていないと思われる。凱旋将軍だし。

 

 


 氏名:クロッペン
 年齢:不明
 階級/役職:将軍/南部方面軍司令
    容貌:不明・名前だけの登場

 多分綴りはKroppenだろう、ブランデンブルク州に同名の自治体がある。クロッテルだともうわからん。12話に名前だけ登場した人物であり、おかげさまで徹底的に何者かわからない。

 故に考察・解説のしようがない

 

 


 氏名:ハイゲルHeigel
 年齢:不明(結構年齢高め)
 階級/役職:将軍/不明
    容貌:アンカータイプの髭に前髪と頭頂部を完全に喪失した髪型。

 Heigelは元の形がHeiglで、Hugoというドイツ語の個人名で意味は“心”ないし“考え”。ある意味皮肉な命名

 13話のみの登場で、3本線な上に詰襟の縁が黄色い超高官。黄色い縁取りが参謀部所属を表すならば、多分その傾向なのだろうが登場人物中階級は2番目に高いと表現できるだろう。ただ、序列に関してはキーリングよりも総統から遠く一人挟んでの3番目の席。コの字を描いての席順であれば序列は3番目だし、左右に順次ならば序列は5番目となる。

 性格は大人物になり切れないタイプシャルバート教に入信しておきながら堂々と参謀部(推定)の会議に参加して居られるのだから、面の皮の厚さは驚きでこれは小心者ではない。しかしながら、キーリングの報告を一人挟んで向こうで聞いていると――思わず青ざめてしまう程度の度胸であるからそこは割と一般人。

 

 ストーリー的立ち位置はデスラー総統の独裁に対する否定の為に投入されたキャラクターだろう。意味や目的或いは込められた願いは理解できる。

 ただ、その存在は残念ながら論理的でも合理的でもない

 だってさ、普通に考えて――イケイケで拡大中かつ負ける兆しの無いガルマン・ガミラス帝国でシャルバート教の流行は論理的では無かろう。ソ連で宗教が復活したのもWWⅡがあったからだし、ヒトラー暗殺未遂も総統就任前と負けが込んできた時という彼が弱かった時期。

 風に乗ると神さえ吹き飛ばすのがカリスマ、逆に逆風だと神どころか自分にも負けるのがカリスマ。この法則というか大前提を外すとカリスマにいいようにされてしまうし、滅ぼす機会を逸してしまう。忘れてはいけない歴史の教訓。

 ハイゲル将軍の最期は背後からの銃殺。残念でもなければ当然である

 

 


 氏名:フラウスキーFrauski/CranshawあるいはKranshaw)
 年齢:不明(中年)
 階級/役職:技術少佐/不明
    容貌:前髪は降ろしているものの、儒学者的撫で付け髪。ハンガリアンタイプの口髭とチンストラップの顎髭。能吏然とした雰囲気。判りにくいが実は片眼鏡を左目にしている

 第17話と18話に登場。詰襟の縁が黄色く彩られていた。多分、ヘルマイヤー共々技術職の制服なのだろう。ただ、フラウスキー少佐の場合は肩から黄色い破線と三角が追加されているため、とにかく高官なのだろう。またデスラー勲章なのか、未登場の英雄勲章なのかはわからないが、首元に引っ提げている点はキーリングと同じ。もう一つ、剣のような形の何ぞが左胸についている。

 例えば――ナチスコーブルク闘争名誉章は鉤十字を背景にリースと銘文に剣が縦方向にあしらわれている。鉄十字を背景にリースとクロスした剣に中央は白鷲を配するヴィルヘルム・エルンスト戦争十字章はヴィルヘルム・エルンスト大公が1915年に創設したザクセン大公国(ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国とも)の勲章。ラザロ十字を象ったシャルロッテ十字章はヴュルテンベルク王国ヴィルヘルム2世妃シャルロッテにちなんで名づけられた1916年の勲章。鉄帽勲章は1814年にヴィルヘルム1世選帝侯が制定したヘッセン選帝侯国の勲章。

 要するに、何がモデルなのかは不明。そもそも勲章なのかも不明。


 性格は冷静で実は優しい傾向の人。真田副長とも短い期間でそれなりに信頼関係を築いたようで、見た目と違って心の壁は大して高くない模様。また一人太陽に突っ込む際も部下を銃で脅してまで退艦させた、その部分は他人を巻き込みたくないという人として当然な姿勢を見せた。藤堂長官にも手を差し伸べてやるという立場ではなく重大任務を預かったという立ち位置で礼節を欠くことは一刻たりともなかったと言える。それが故……合理的な考え方と人情の間に挟まれる系の人物らしく、制御作戦の内容や分遣隊を真田副長に任せるなどの判断は合理的の極み。一方、あまりに気負い過ぎて作戦失敗の責任を感じ総統へ顔向けできないと太陽に突入してしまった。彼に関しては常に周囲に対する気遣いが見て取れ――総統への詫びの言葉、期待してくれた古代艦長への詫びの言葉、説得する真田副長への感謝を述べ最後に地球再生への希望を口にする。徹底的に他者に対して丁寧な姿勢と、真心を忘れない登場人物屈指の優しい人だったと言えるだろう。

 技官としての能力は十分高いらしく、真田副長も太鼓判を押していた。残念ながらストーリー上のご都合主義で作戦が失敗する羽目になったが……。

 総統への忠誠はグスタフ中将に勝るとも劣らず、「総統に伝えてくれ、フラウスキーは全力を尽くしたと」と太陽突入直前に真田副長に伝言を頼んだ。真田副長が言うように、作戦立案時と太陽の状況が異なっていたある意味での不可抗力なのは間違いない。にもかかわらず、総統の信頼にこたえられなかったと思い悩んでしまう――総統も彼の喪失は大きな痛手と認識していた。

 

 「真田君、残念だった」からのセリフは涙なしでは聞けないだろう。太陽突入を辞めさせるべくの真田副長のが必死に対して、フラウスキー少佐はすでに覚悟を決めていた。そして「ありがとう、さようなら」とだけ応じ、古代艦長にもすまなかったと伝えるように言葉を重ねる。

 ――私も美しくよみがえった地球をこの目で見たかった――

 ガルマン・ガミラスの名誉を守った、見事な最期だったというほかない

 

 


 氏名:ヘルマイヤーHelmeyer/Nayzmayo
 年齢:不明(中年差し掛かり)
 階級/役職:少佐(意外と普通に軍人か)/不明
    容貌:儒学者的撫で付け髪ゆえにシルエットが赤茶色の富士山。太っているというより、骨格がごついタイプ。

 第21話と22話に登場。惑星ファンタム調査の際にキーリングから地質学のプロとしてキーリングの推薦を受け人に就いた人物である。服装は階級章なしの縁が黄色い詰襟とマント姿、部下らの服装を鑑みると、技官というよりも普通の軍人の可能性が高い。黄色い縁を重要視すれば、参謀部付や総統直轄か。

 性格は真面目で融通が利かないタイプらしく、学者らしいと言えば学者らしいかもしれない。一見すると傍若無人にも見えるだろうが、しかしガルマン・ガミラスを背負って調査に向かった科学者が相手の話をうのみにして引き下がる方がマズイ。むしろ、礼を失しないようにヤマトクルーの調査や推論を否定するのではなく物証がないという一点にのみ焦点を当てて独自調査を続行した。この相手を全面否定しない姿勢は、ヤマトクルー相手にこそ通用しない感があったが普通は相手をうまくいなすに十分と言えるだろう。

 ただ、少し慎重すぎるきらいがあると言えばあるだろう。未確認情報で伝えるか伝えないか迷ったように見えるヤマトがルダ王女を収容したという情報――大事な情報故未確認では憚れると思ったのだろうが、しかしてデスラー総統からすれば早く知らせろという話だった。一方、どんくさいとか腰が重いというわけではなく、調査船がファンタムに絡め取られかけた時にはクルーが動揺して何もしない中、緊急発進を命じ何とかだ出に成功する。

 

 二人のロン毛と短髪な二人の副官を従えて登場。惑星ファンタムに探査ドリルを近くへぶちかますが、痛みにもがいたファンタムが地表面の繊毛というか触手に調査船が絡め取られそうになるのを全速力で脱出。何とか難を逃れ、続く第22話で本星帰還時にルダ王女がヤマトに収容されたらしい事を報告する。

 多分、最期は迎えてはいなかろう。粛清されるようなヘマもしなかったし。

 

 ヤマト2の特に第18話に登場したヴィジュアルのマイセル・ノムドラムと同じデザインで手抜きと呼ぶのか、それともリユースと呼ぶのかは人によるだろう。

 

 

 

 

 あまり大きな役割ではないが画面に登場した人々――

 総統の従卒:第13話でハイゲルを処刑した際にデスラー総統に銃を渡した――シーンは描かれなかったが、使用後の銃を回収した人物。階級は不明だが、服装は完全にグスタフ中将と変わらない将官クラス。処刑に一切の動揺を見せていない事から、ガミラス時代からの仕官か、相当に総統へ心酔している人物かのどちらか。

 ゲーレン:二連三段空母艦長を務めるごつい禿げ頭の童顔。名前の綴りは判らないが、Gehrenならドイツの地名にある。第11話で何故だか名前のテロップが出る人物。多分、他の禿げと混同しないようにとの気遣いだろう。艦長クラスはどうやらマントは羽織るが、詰襟には階級を表す何ぞの証も表されない模様。最期は煙突ミサイルに貫かれた乗艦と共に戦死

 フラーケンの副官( oafish second-in-command):左目の下あたりにほくろのある人物。亜麻色な毛でナウいイカした髪型。酒好きというほどなのかは不明だが、14話にて少なくとも東部方面機動要塞に呼び出しを受けた際は宴会を期待していた。無地に黒ワッペンの普通な副官の服装だがしかしてマントを着用している。ひょっとすると副長とか〈ガルマン・ウルフ〉の書類上の艇長は彼が務めるのかも。

 ダゴンの副官(Captain Boche):割とごつい輪郭、薄茶色の髪色をしたまあまあ珍しい見た目の人物。短髪でごつい見た目、第11番惑星境界面での戦闘を任されたがコスモタイガー隊相手に苦戦した。他の艦長クラスや副官クラスが無地の緑な中、服装が彼だけ白い破線を有しており、階級的には将官の可能性がある。

 駆逐艦艦長:3話で登場した威勢のいい人物。前髪こそなでつけているが、もみあげの毛先は遊ばせているおしゃれさん。迎撃機を引き付け一気に叩くつもりがむしろ叩かれてしまった。驚愕の表情を見せた後、自艦は爆発して墜落する。

 駆逐艦艦長:6話で登場したカッコいい人物。僚艦が次々爆沈していく中、ヤマトと刺し違えるつもりで前進を開始。しかし到達直後、火炎に呑まれる艦橋で「諸君、よく戦った……デスラー総統万歳!」と叫びながらこと切れた。その後駆逐艦はヤマト左舷後方の食堂近くに突入、残存乗組員は艦長の仇を打つべくヤマト艦内へ白兵戦を仕掛けた。容姿は3話の艦長より少し細い以外、大差ない。ただ、どうしたことか左胸の黒ワッペンがない。

 司令機機長:若干、バルゼー総司令と似た感じの髪型。何なら容姿はヤマトクルーのキャップにも似ている。飛行服なのだろうか服装が独特でマントがポンチョのように頭を通すタイプらしい。詰襟の前にマントの生地が出ているのだ。更に鎖骨辺りに金のわっかとそれに通された黒い紐があしらわれている。

 新反射衛生砲護衛隊司令(Usterz):名称不明。司令機機長とほぼ同じ、眉がなく少し顎が直角で長い程度の差しかない容姿の一方、服装が大きく異なり普通の副官系の無地に黒ワッペンの服を着て……デスラー総統と同じマントの羽織り方をしている。ナニモンなんだ……。指揮能力は微妙で、反射板搭載機に古代機が迫った際に護衛戦闘機を発進させたのはいいのだが――ある意味では反射衛星砲と相手に確定させる行動だしあまりよくはない。初めから護衛機を付けておくべきだった。指揮範囲はどうも衛生砲の護衛らしい。それじゃ仕方がないかもしれない、指揮権を統括しなかったダゴンが悪い。

 他にも、作戦会議や参謀会議(第13話、面々が明らかに他の会議と違う)に参加した諸将や各艦のクルーなど様々な人物がわずかとはいえ登場していた。

 

 

 服装等、その他――

 旧ガミラス軍服とガルマン・ガミラス将官が着用する軍服とは意外に違いがなく、襟とベルトの形状が違う程度。

 一方、階級による軍服の形式差はかなり大きい一般将兵はミッドナイトブルーの戦闘服でブルーグレーのブーツとベルトと角付いたヘルメット。艦長級ないし副官級は形は将官と同じだが無地の緑色の制服で左胸に黒ワッペン、バックル無しベルトを着用する。将官は旧ガミラス軍とほぼ同じで白い破線とバックル付きベルトにマント。

 ただ例外もいくつかあり、ダゴンの副官やマイセル・ノムドラムと共に現れた2名などは同様の服装でありながらマントを着用しなかった。技官系は上から下まで服装が微妙に異なり、肩から袖にかけて直線ないし破線があしらわれている。といった点が例外として存在している。

 

 

 苦難を共にしたガミラス民族と違い、ガルマン民族を吸収したため幾らか軍の様相が変化しているのがガルマン・ガミラス帝国残念ながらかつての超強力な団結力を見せた国家から、巨大化して幾らかの緩慢さを有する国家へと変質している感がある

 苦難の道にあったとはいえ天から降って来た自由を享受――ここからガルマン系が万能感と選民感を醸成し総統に対する忠誠が薄れるのも無理はない。よくある話だし、人間的ともいえる。しかし、傍から見ると猛烈な勝手気ままな連中にしか見えない。そこから関連してか、おそらくガルマン系というか新入りな軍人は無謀で戦力をすり減らす戦い方を平気でぶちかまし保身に走るタイプが目立った

 一方で武人的な人物に関しては総統に対し変わらぬ強固な忠誠を見せている。また、戦い方も部下をすりつぶすのではなく最善を尽くし、自らも危険を分かち合うタイプの指揮を行う。