2020-01-01から1年間の記事一覧
黒田博士の残念な太陽冷却計画に比べ、フラウスキー少佐の太陽制御計画は素人目に見てもかなり筋の通った内容だったはず。しかし、失敗してしまった。 ご都合主義というか、ストーリー展開上は当然ここで失敗しなければならないのだが、それを言ったらおしま…
第15話でハゲガイデルにとっ捕まったヤマト。 艦内はお通夜状態、意気消沈。ところが、ガイデルやフラーケンが自信満々でヤマト捕獲をデスラー総統に報告した所――「いつ私がヤマトを襲えといった!」と総統は激怒。手にしていたグラスは床に叩きつけられてし…
第14話――安直なヒューマニズムでバース星を見事に滅ぼした宇宙戦艦ヤマト。彼らの背後にあの卑怯なキザ野郎が迫る。 古代君が不意に土門に艦橋勤務を命じ、戦闘を監督させた時から意味不明かつ非合理的なストーリー展開が始まるのであるが―― その前に、戦闘…
第10話の団船長のエピソードは、地球連邦政府の危機管理能力の欠如を表すエピソードである。また、ヤマトシリーズ史上度々見受けられる古代君の使命感の強さが仇になったエピソードでもある。 そもそも論として、敵対勢力が存在し得る広大な宇宙を考えれば地…
ヤマトⅢは乗組員の成長も描こうとしていたといわれる(単なる又聞き、未確認情報)。故に銀河系大戦の推移から言えば、枝葉といって差し支えないエピソードが度々差し挟まれていた。 バーナード星での一件も同じだろう。 第8話、バーナード星の山上一家個人的…
ヤマトⅢは乗組員の成長も描こうとしていたといわれる(単なる又聞き、未確認情報)。故に銀河系大戦の推移から言えば、枝葉といって差し支えないエピソードが度々差し挟まれていた。 例えば第3話の南十字島の相原君と昌子さんとの出会いと危うくの逃避行。総統…
ヤマト名物はいくつかある。例えば誘爆、時間軸のすっ飛ばし、数値の明らかなズレ。そして忘れてはならないのが、必ず起きる派閥闘争である。 ヤマトⅢ、第2話の話である。 以前の闘争 ガミラス戦役においては、これは反乱という形で起きてしまった。つまり、…
ひたすら「ダゴンめやりやがったな!」という展開が続くのが第2話以降の話。ダゴンがやらなくていい事をやり、やるべき事を散々後回しにした結果、彼の部下を含めた全員が重大な迷惑をこうむる。 あのケツ割れ、迷惑至極な奴である。 降って湧いたように発生…
ヤマトⅢを構成する重要な出来事、それが太陽観光船の遭難である。 重大事故 23世紀初頭、地球人類は何と民間旅行で太陽の間近まで到達できるに至った。太陽観光船は宇宙港を飛び立ち、水星の近傍空間で舷窓に広がる宇宙の脅威を観察できるのである。 しかし…
天の川銀河は局部銀河群に属する直径10万光年、厚さ1000光年を誇る棒渦巻銀河である。地球の属する太陽系はオリオン腕の辺境域に位置し、よって地球から見える夜空はこの天の川銀河の美しい側面図である。 我らが母星・地球。太陽系は持ちろん、地球は天の川…
考えてみればヤマトⅢは端っからおかしな話が満載だ。だって、天の川銀河に何十年も前から大国が栄え、そして相争っていたのに全く地球は知らなかったのだ……。今まで様々な外敵と戦い、一時は拡大傾向にさえあった地球が全く外交関係を周辺国と結ぶことすらせ…
星間移民船はヤマト史上2度計画されて内、1度は途中まで使用。続旧作で1度実際、本格的な運用をなされた。しかし性能緒元がイマイチ示されず、その内容は不明である。今回はこの移民船をざっくり考察したいと思う。 が、その前に地球の総人口の想定をしてお…
ボラー連邦でも戦闘機であるとか戦車であるとかを運用していた。 戦闘機は恐らく特殊兵装の一部であろうと、その塗装が旗艦級戦艦と同様の赤色で塗装されていることからうかがえる。一方で青い車体の氷上戦車や上陸舟艇は通常兵器の類なのだろうと推測できる…
銀河系大戦に登場した地球防衛軍の部隊は新惑星探査計画の配属艦だけではない。他にもいくつかの部隊がそれぞれの職務において画面に登場した。 地球防衛軍教練群 陣容:不明(指揮監督艦、補給基地、観測基地、標的小惑星多数) 活動域:アステロイドベルト…
劇中にはほとんど登場しなかったのが北部、西部、南部の3戦線である。ほとんど登場しなかったとはいえ、各方面軍はそれぞれの任務を果たしその戦果は劇中に確認可能。中でも北部方面の中核戦力とみられる北部方面艦隊の勇壮な最期は視聴者の目に焼き付いた…
ガルマン・ガミラス東部戦線/東部方面軍はオリオン腕方面に向かう攻略ルートを据えた大型戦力である。ボラー連邦の非直轄領の自治地域を征服するのが目的であり、同時にボラー連邦の勢力分断を担う戦略的に極めて重要な戦線。文明度数もかなり発達した手ごわ…
今回はガイデルのおもちゃが率いる東部方面軍の特殊な兵器にスポットライトを当てたいと思う。つまり、次元潜航艇と東部方面軍機動要塞だ。 次元潜航艇 全長:192メートル 武装:艦首側舷側亜空間魚雷発射管6門、前部上甲板16連装ミサイル発射口2組、格納式…
駆逐艦と惑星破壊ミサイル母艦はあまり画面に登場しなかった戦闘艦である。その真価は劇中では――発揮されなかったと言えるだろう。 今回はこの2艦をまとめて考察したいと思う。 駆逐艦 データ 全長:不明(約231メートル) 武装:艦首高圧直撃砲1基、艦首回…
戦闘空母はガミラス帝国でもおなじみの特殊戦闘艦である。ところが、ガルマン・ガミラス帝国においては比較的ポピュラーな戦闘艦へとその立ち位置を変化させた。 今回はこの艦を考察したいと思う。 ――データ―― 艦級名:不明 全長:522メートル 武装:艦橋前…
2連3段空母はヤマトⅢの中でもかなり有名な戦闘艦であり、"ダゴン新鋭艦隊”、つまり第17空母艦隊の基幹戦力を担う大型空母である。赤い見たカラーリング、ちょっと懐かしい見た目の極めて特異で印象的な戦闘艦だ。 今回はこの艦を考察したいと思う。 ――データ…
出番が少なく、何者なのかほとんどかわからなかったのが調査船と工作艦である。 この両者はヤマト作品にありがちな、当該勢力のメカニック的複層さ演出とエピソードにおける必要さの観点から登場したが結局要目がほとんど示されないタイプのメカである。判る…
グスタフ艦は北部方面艦隊の旗艦にして、ある意味ヤマトの恩人であるグスタフ中将の旗艦である。極めて特異、突飛な武装を持った勇者の艦だ。 ――データ―― 艦名等:不明 全長:不明(推定約640メートル) 兵装:艦底部惑星破壊プロトンミサイル1発、正面ミサ…
円盤形白色旗艦はデスラー総統がガイデルに派遣した空母艦隊の旗艦である。ダゴンが指揮を受け持ち、これによってヤマトを撃破しようと試みたが―― 第一作を視聴済みの人間からすれば、大変懐かしい見た目の戦闘艦であろう。 ――データ―― 艦級名:不明 全長:…
中型戦闘艦はガルマン・ガミラスの中核を担う攻撃型の戦闘艦である。多数の火力と多数の僚艦を以て敵と対峙するさほど大きくない艦であり、シリーズ中を通して登場し果敢に戦った。 ――データ―― 艦級名:不明 全長:252メートル 武装:艦上部艦首側3連装砲身…
大型戦闘艦は非常に目立つ見た目で、図体もかなり大きく、旗艦級戦艦の隣には必ず存在する大型の戦闘艦艇である。しかしながら、全くのいいとこなしで終わってしまった戦闘艦でもある。 今回はこの艦を考察したいと思う。 ――データ―― 艦級名:不明 全長:492…
デスラー砲艦は主に最終話に活躍した戦闘艦であり、それまでガミラス艦隊総旗艦のデスラー艦にのみ許されたデスラー砲を汎用化したそのキャリア艦である。やられメカの傾向が強いが――今回はこの艦を考察したいと思う。 ――データ―― 艦名等:不明 全長:234メ…
新型デスラー艦(3代目デスラー艦)はガルマン・ガミラス帝国軍艦隊の中で最大の戦闘艦であり、栄えある総統座乗艦、つまりガルマン・ガミラス艦隊総旗艦である。 ――データ―― 艦名等:不明(通称・新型デスラー艦) 全長:702メートル(ないし1,350メートル…
ボラー連邦は天の川銀河の一翼に広がる巨大星間国家である。極めて多数の戦闘艦艇を有し、これを集中的に運用することで個々の弱点を物量でカバーし、敵を飲み込む戦闘スタイルを持つ。 一方で物量だけではなく、艦隊の性格を明確化し、使用場面の適切かを図…
バース星はボラー連邦に属する惑星国家であり、ペルセウス腕のオリオン腕・太陽系前面域に位置する――天の川銀河のハビタブルゾーンに位置する。極寒の惑星で政治的な自立はないものの、自国民で運用されるおおむね自前の戦闘艦隊を有する強力な半独立国であ…
ベムラーゼ首相旗艦機動要塞はヤマトⅢ最終話に登場したその名の通り、ベムラーゼ首相の用いる機動要塞である。その気持ちの悪い見た目と、最悪なタイミングでの登場と相まって非常に評判の悪い要塞だ。 データ――すべて不明 宇宙の腐ったブドウ ファンの間で…