旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

こいつぁすげぇエピソードTOP5(さらば/ヤマト2編)

前回はガトランティス戦役のダメな部分をTOP5として取り上げた。今回は、こいつぁすげぇやというエピソードを同じようにTOP5形式で取り上げたいと思う。 こいつぁすげぇエピソードTOP5 第5位:超巨大空母の甲板回転シーン 登場エピソード:さらば ノミネート…

空間騎兵隊――陸戦のプロフェッショナル集団、その実力

空間騎兵隊は地球連邦の運用する陸戦部隊である。白兵戦のような非機械化戦闘を主戦とするが、他方で陸上兵器や防衛戦に寄与し得る兵器のほとんど全てを操ることが出来る陸上戦のプロ集団である。 登場 さらば宇宙戦艦ヤマトないしヤマト2において初登場。 …

ヤマト世界における敬礼

ヤマト世界における敬礼は複数存在し、当然文明ごとにその差は大きい。更に、ヤマト及び地球防衛軍においてもさらば並びにヤマト2の前後でその形式が異なる。 個別に記事にすると物凄く短い記事を連投することになるので、この記事に一括で考察したいと思う…

それはやべぇだろエピソードTOP5(さらば/ヤマト2編)

宇宙戦艦ヤマトには「そんなのアリかよ」とか「それはねぇだろ」と言うようなエピソードが多数ある。大半は説明が可能だが、さすがに呆れてモノが言えないエピソードもいくつかある。これに触れないのはご都合主義にもほどがある為、避けて通らないようにし…

ガトランティス戦役 第二期地球艦隊を率いた諸将

ガトランティス戦役において艦隊を預かった司令は複数人が登場している。それぞれのキャラクターや特性というものを見ていくことで、その行動の妥当性や製作陣が何を仮託したかを推測が可能であると考えられる。 そこで、今回は彼らを網羅的に考察したいと思…

大帝星ガトランティスの考察 敗戦後の予想

ガトランティスのその後は推測するのは簡単である。似たような体制の国家の末路や、ガトランティスの性質を考慮すれば、一つには絞れないだろうがいくつかの可能性は提案できる。 以前にも軽くは触れたが、これを深く考察してみたいと思う。 国家が消滅した…

地球防衛軍の人員・質への考察

あれだけ毎年地球に敵対勢力が侵攻してきてよく地球防衛軍が持つな。実際、恐ろしい回復力と評価できよう。この点を考察せずしてヤマトのご都合主義への合理的な説明が出来たとは言えないだろう。 現場指揮官の質 地球艦隊司令官の質は作品中、向上はしなか…

大艦巨砲主義対航空主兵論④ 空母の利点――金をかける価値――

空母は戦艦よりも優れた面が多い、使い勝手がいい。 では、何が戦艦よりも空母が軍略的に優位に理由なのか。これは明らかにせねばならないだろう。 艦載機を運用することの利点 ずばり、非航空戦力に対する圧倒的なアウトレンジ能力である。誘導弾は第2次大…

大艦巨砲主義対航空主兵論③ コスパで勝った戦艦、射程で勝った空母

戦艦が廃れる危険性というのは、実は戦艦が登場したほとんどその瞬間から発生していた。つまり、機雷と魚雷の脅威である。 第一の脅威の登場 機雷(刺突水雷)は南北戦争頃から本格的に運用され、その威力の高さを認められた。そして更なる攻撃手段として、1…

大艦巨砲主義対航空主兵論② 戦艦とは、主力艦とは

大艦巨砲主義とは何か。 これを考察する上で、そもそも海軍の役割や突破力を持った戦闘艦の役割について考えたい。これを考える事で、戦艦というものに要求されるべき性能や、現代では本当に戦艦が存在しえないのかを考察したい。 そのためにはまず、ざっく…

大艦巨砲主義対航空主兵論① 大艦巨砲主義とは?

戦艦、あるいは大艦巨砲主義は本当に航空機によって廃れたのか、実は別な理由があるのではないのか――検証したいと思う。 だってヤマトばかりだとすぐにネタ切れしかねないし、史実の中でもそれってどうなのよって話もなくはない。 それにこのブログはかなり…

ガトランティス人――その生体的考察――

劇中に幾らかガトランティス人という存在の生体的考察に寄与し得る情報があった。国家体制であるとか部隊編成であるとかの考察を終えた今だからこそ、深く掘り下げうるのではないのか。 今回はガトランティス人という生物そのものの考察を行いたいと思う。ま…

ガトランティス戦役 ストーリー展開の総括

これまで様々にさらばやヤマト2を考察してきた。ストーリーであるとか、戦闘、或いはいくつかの事象についてを取り上げ、時に簡単に結末をつけ或いは、時に無理筋に説明を付けて来た。 一通りの考察を終えたところで全体を俯瞰する形で、今までの考察を踏ま…

ガトランティス兵器群 考察の総括

一通りのガトランティス艦艇の描写に合わせた数値の再設定を終えて、これを総括しなければならないだろう。 いくら描写に合わせても合理性が担保出来なければヤマトという世界観の考察において、或いはこのブログをを見ておられる諸兄淑女の方々がヤマト作品…

戦闘考察XV・ガトランティス艦隊、勝つ術や如何に(さらば/ヤマト2)

如何にすれば勝てたか。これは史実だろうがアニメだろうが関係なしに、考えてしまうIFである。どうにかして勝てる方法を考えることで、反対にどうやっても勝てない部分というものも見えてくる。 そして何より楽しい。 戦術の修正 考察1:コスモダート・ナス…

ストーリー考察Ⅻ・第6遊動機動隊の行方(さらば)

さらばにおいて登場し、ほとんど壊滅状態で地球に降伏勧告の使者として現れたバルゼーの第6遊動機動隊。結局、彼らはいつの間にかフェードアウトした。 彼らはどこに行ったのか、どうなったのか。 合理的な推測、説明を加えたい。 行方の可能性 1、敗北。 都…

ストーリー考察Ⅺ・ズォーダー幕僚部のフェードアウト(さらば)

なぜ、サーベラーをはじめとした幕僚部は超巨大戦艦では顔を見せなかったのか。ヤマト2では叱責を食らい、三振法でアウトと明確に乗り込みを拒否され、恐らく都市帝国の崩壊とともにその命脈は立たれたであろう。 だが、さらばでは全く明確な描写がない。た…

ストーリ考察Ⅹ・ガトランティスの攻撃鈍化、その理由(さらば/ヤマト2)

特撮物でありがちな展開だが、このヤマトでも判然としない攻撃の空白が存在する。 普通なら、雰囲気としてスルーするところである。だが、それではこのブログの趣旨には合わない。スルーしてしまったままでは、リメイク作のアレな部分も指摘できなくなるため…

ストーリ考察Ⅸ・地球降伏―本土戦力―

なぜ、本土戦力が一切なくヤマトだけが都市帝国と戦ったのか。確かに、合理性は大してない。無論、巨大戦力が地球に存在している必要性は当然薄いが、しかし全く存在していないというのはおかしな話である。 何とか説明を付けたい。 まず、ヤマトだけが戦っ…

戦闘考察XIII・ガミラス最終戦(ヤマト2編)

ガミラス最終戦はデスラー総統とヤマトの最後の戦闘だ。 新生ガミラス建設のための通過儀礼としてヤマト撃滅を狙う執念の総統と、何としても地球を守る為にこれを突破しなければならない決意のヤマト。 まさに、死闘である。 ガトランティス側参加部隊:ガミ…

ミッドウェー ――勝ち得なかった海戦――

恐らく、ヤマト2の土星圏総力戦フェーベ沖航空戦のモデルになったであろうミッドウェー海戦。 ミッドウェー海戦は如何にすれば勝てたか。これはミリオタも歴オタも右翼も国粋主義者も議論する永遠の課題みたいなものである。 ただ、かつて一般に言われていた…

ストーリー考察Ⅷ・白色彗星緊急ワープ

白色彗星は旧作シリーズにおいてさらばとヤマト2それぞれ、1回の緊急ワープを行っている。 さらばにおいては、土星決戦で無様な戦いをして敗北したバルゼーに代わり、地球う艦隊を踏みつぶすために前進。 ヤマト2・第21話においては、土星決戦で優勢のバル…

戦闘考察Ⅻ・土星圏総力戦③――白色彗星迎撃――

土星圏総力戦の最終段階たる白色彗星迎撃戦。バルゼー艦隊を打ち破った土方艦隊は、緊急的に表れた白色彗星に対し、残存戦力の全てを投入し。決死の迎撃を試みたのである。 ガトランティス側参加部隊:ガトランティス本隊 戦力:都市帝国 指揮官:ズォーダー…

戦闘考察Ⅺ・土星圏総力戦②――タイタン前面域決戦――

タイタン前面域決戦は土星決戦の佳境である。文字通りの決戦であり、勅命を受け白色彗星の前衛を務めるバルゼー艦隊と、地球の存亡をかけて迎撃を試みる土方艦隊の最初で最後の戦闘。 双方が総力を挙げて激突した屈指の激戦であり、ヤマト史上最高の戦闘の事…

戦闘考察Ⅹ・土星圏総力戦①――フェーベ沖航空戦――

フェーベ沖航空戦は土星圏総力戦の緒戦である。ヤマト史上唯一の航空戦力を中心とした艦隊戦であり、地球艦隊がイニシアチブを握るべく能動的に攻撃を仕掛けた数少ない戦闘の一つともいえる。 そして何より、決して負けられない戦いであった。ここで負ければ…

戦闘考察Ⅸ・第二次第11番惑星戦

第二次第11番惑星戦はテレザートより帰還途中にあったヤマトが偶発的にガトランティスの占領域に侵入した事により始まる戦闘である。 ガトランティス側参加部隊:第11番惑星兵站補給基地、第25戦闘艦隊 戦力:補給基地ミサイル陣地、大戦艦複数隻、駆逐艦複…

ストーリー考察Ⅶ・土方プランの追認

なぜ、第18話におけるあの土方総司令の無茶な配置転換が追認されたのか。 その合理的な説明を試みる。 結論、防衛会議の自己保身。 いつもの防衛会議批判です。 理由は簡単だ。まず、白色彗星の初観測時に防衛会議はどんな話をしたのか、思い出して欲しい。 …

戦闘考察Ⅷ・テレザート陸上戦(ヤマト2)

テレザート陸上戦は、幾度か行われたテレザート接近戦の後に発生した陸上戦である。また、ヤマト史上ほとんど唯一の地上戦でもある。 ガトランティス側参加部隊:突撃格闘兵団ヘルサーバー 戦力:一個機甲師団 指揮官:ザバイバル将軍 地球側参加部隊:旧第1…

戦闘考察Ⅶ・テレザート接近戦

テレザート接近戦(第一次~第五次) テレザート接近戦は5つほどの場面をもって構成されるヤマト対ガトランティス・ガミラスの戦闘の総称である。絶対にメッセージの発信源であるテレザートに到達せんとするヤマトと、これを阻止すべく出来得る限りの方策を…

戦闘考察Ⅵ・第一次第11番惑星戦(ヤマト2)

第一次第11番惑星戦はヤマトにとっては偶発的な出来事であった。 司令部の追跡を振り切り発進したヤマトは一路テレザートへ向かうが、それと同じころ――ナスカ率いる偵察陽動艦隊は任務を偵察から前進基地建設へと転換、第11番惑星へ攻撃を敢行。これに対し全…