旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2202の真面目な考察Ⅰ 大帝というキャラクターの差異

やぱり2202という作品が存在しているのに概ねスルーしたり、そのくせ時折通り魔的に批判しているこの姿勢は制作に関わった声優さんやアニメターさんや音楽家の皆さん、あるいは広報担当の方や必死に提灯記事をまとめた芸能記者さんたちに失礼だろう。枠をあ…

第一期地球艦隊 突撃駆逐艦――汎用快速艦――

突撃駆逐艦(正式名称:M-21881式雪風型宇宙突撃駆逐艦)はヤマトの事実上の主人公である古代進の兄:守の乗艦であり、第一期地球艦隊の数的中核を担った高速艦である。 ――データ―― 艦級名:不明(登場個艦名〈ゆきかぜ〉) 種別:突撃駆逐艦 全長:不明(68…

第一期地球艦隊 宇宙戦艦(沖田艦)――砲撃専門艦――

M-21741式宇宙戦艦はヤマト史上、画面に初めて登場した地球側艦艇である。潜水艦のような特徴的な艦影に特徴的なカラーリングが目を引く戦闘艦だ。 ――データ―― 艦級名:M-21741式宇宙戦艦 種別:宇宙戦艦 全長:不明(200メートルないし92.5メートル) 全幅…

ガミラス兵器群 不明艦艇(新型駆逐艦/パトロール艇)

宇宙戦艦ヤマトには多数の戦闘艦艇が登場する。 タイムテーブルの関係上掘り下げられずに終わった戦闘艦も、そもそも設定がテキトーだったりする例も少なくない。第一作に至っては、アニメーター諸兄の技術であるとか効率というものも追いつかず、途中で消え…

ガミラス兵器群 高速空母――ストーリーに埋もれた新鋭艦――

高速空母(十字空母)は視聴者にガミラスの有機的デザインを決定的に刻み付けた戦闘艦艇である。残念ながら登場シーンは少なく、むしろ2199でヒットした艦艇ともいえた。なんかイラっと来るが、考察してみたい。 ――データ―― 艦名・艦級名:不明(通称:高速…

ガミラス兵器群 タンカーロケット

タンカーロケットは500日ごとにガミラス惑星タックス部第8支局からビーメラー星に派遣され、ローヤルエキスを集荷し帰還する輸送用タンカーである。 ――データ―― 艦級名:不明 類別:判然とせず 全長:不明 全幅:不明 自重:不明 武装:不明 全部不明 第16話…

ガミラス兵器群 ドメル艦隊旗艦(ドメラーズ2世/3世)

ドメル将軍は非常に癖の強い指揮官である。また、立案する作戦も彼の性格同様に癖が強く、専用の艦や艦隊を用いる必要が有った。 今回は、ドメル将軍の旗艦=ドメラーズ2世/3世を考察したいと思う。 旗艦級戦艦(ドメラーズ3世) 艦級名:不明 全長:不明 全…

ガミラス兵器群 初代デスラー艦――脱出用武装シャトル――

初代デスラー艦はテレビシリーズのみに登場する戦闘艦艇である。ようやく銀河系へと帰還を果たしたその瞬間から総統はヤマトに対する最後の攻撃を始めた。 その、切り札にして総統の身を守った秘密兵器。それが初代デスラー艦である。 ――データ―― 艦名:不明…

ボロディノ級戦艦 駄作か、傑作か、あるいは……

ボロディノ級戦艦は日露戦争のハイライトである日本海海戦を戦ったロシアの主力艦である。5隻中4隻が完成次第、全艦第二太平洋艦隊に編入し日本へ回航。対馬沖で日本艦隊と正面から砲撃戦を行った。 なお、私はボロディノと発音しますが、他の方はボロジノだ…

第三期地球防衛艦隊 建造スケジュール

宇宙戦艦ヤマトの鬼門は何度も言うが、数字だ。特に艦隊建造のタイムスケジュールは最悪。それはたとえ無人艦隊であっても事情は同じである。 無人艦隊の萌芽 恐らく、無人艦隊の建設はガミラス戦時から考えられていたとするのが妥当だろう。戦力が例え壊滅…

第三地球防衛艦隊 概要

第三期地球艦隊はこけおどし以外の何物でもなかった。興味深い存在ではあるが、こけおどし……地球防衛の主力を担う艦隊がなぜ、こけおどしになってしまったのかを考察したいと思う。 設立の経緯 まず挙げられるのが人員の確保・調整だろう。 ガトランティス戦…

第三期地球防衛艦隊 無人艦隊大型艦/無人艦隊小型艦

無人艦隊大型艦はアンドロメダに続く連装波動砲を備えた波動砲戦の中核を担うであろう艦である。艦隊旗艦級の戦闘艦と思われる実際に大型の戦闘艦だ。 ――データ―― 艦級名:不明 全長:300メートル 全幅:84.5メートル 全高:94.1メートル 武装:艦首小口径波…

暗黒星団帝国軍艦艇の特徴

勢力として2度、ヤマトと戦った暗黒星団帝国。その艦艇の特徴――無論、見た目も特徴的だがその中身についても考察したいと思う。 武装配置 火力が正面方向に対して強力というのは特徴的。円形であるのだから艦橋の周りにぐるりと回して配置しても問題は大して…

暗黒星団帝国兵器群 中間補給基地――暗黒星団帝国の白い秘密兵器――

ヤマトよ永遠にで登場した白色の巨大要塞、それが中間補給基地である。インパクトは強く、その輝くような白さや無人といった不気味さ、形状等、暗黒星団帝国らしさとらしくなさの混ざる大型兵器である。 残念ながら劇中では活躍を見せられなかったが、しかし…

暗黒星団帝国兵器群 ゴルバ型浮遊要塞――廉価機動要塞――

ゴルバ型浮遊要塞はグロータスに率いられ、7基集中投入された大型要塞である。その能力のほどは判然としないが、自動惑星ゴルバの恐怖を覚えているヤマトクルーや視聴者にとって、非常に恐ろしい存在であったことは間違いない。 ――データ―― 型名:ゴルバ型 …

暗黒星団帝国兵器群 巨大輸送艦――優秀で不明な大型艦――

巨大輸送艦はヤマトよ永遠にの冒頭付近、暗黒星団帝国の奇襲作戦時に地球連邦首都上空に姿を現した。真っ黒なカラーリングと、真っ赤な差し色。極めて不気味でな姿の不明な大型艦艇である。 この艦の輸送力によって地球は大変な苦境に立たされることになった…

暗黒星団帝国兵器群 巨大空母――悲運の大型空母――

巨大空母は劇中ほんの少しだけ登場した艦艇である。 活躍しないまま撃沈されてしまった哀れな戦闘艦なのだが、これが意外にもそこそこ詳しい設定があったりして作品中の立ち位置として興味深い。ある意味、幅や全高の端数の値まで設定されながらこの扱いとい…

暗黒星団帝国兵器群 グロデーズ――海防戦艦――

グロデーズはヤマト接近に際し、デザリアム星の防衛とヤマトの地球帰還阻止を目的に出動したヘビー級の戦艦である。しかも、御大のデザインがほぼそのまま採用されたといわれる戦闘艦でもあるのだ。 ――データ―― 名称:グロデーズ(艦級名か個艦名かは不明) …

暗黒星団帝国兵器群 自動惑星ゴルバ――機動拠点――

独特なデザインと、指揮官たるメルダーズの圧倒的インパクトによって印象付けられた自動惑星ゴルバ。何より、デスラー砲の直撃を以てしても撃破できなかった非常に強力な、中型機動要塞である。 ――データ―― 名称:ゴルバ(Goruba) 分類:自動惑星(Autostar…

暗黒星団帝国兵器群 巡洋艦/護衛艦――数量的中核艦――

巡洋艦と護衛艦は暗黒星団帝国艦隊の数的中核を担う戦闘艦である。残念ながら活躍と言えるほどの活躍を見せられなかったが、暗黒星団帝国という勢力を考える上で非常に鍵になる戦闘艦ともいえる。 まずは巡洋艦を考察したい。 ――データ―― 艦級名:不明 全長…

暗黒星団帝国兵器群 巨大戦艦(ガリアデス/プレアデス/不明戦艦)――戦闘指揮艦――

巨大戦艦つまりプレアデス、ガリアデス、不明戦艦の3隻は暗黒星団帝国艦隊の指揮戦闘艦であり、戦力の大きな部分を占める。 また、ヤマトと同様のあおりアングルの登場など、暗黒星団帝国戦役においてスタッフが力を入れて描写していた戦闘艦でもある。その…

暗黒星団帝国の考察――概論――

今回はもろに宇宙人のイメージをぶち込み、そこにロシアを仮託させた巨大国家:暗黒星団帝国を全体的に網羅的に簡単に考察したいと思う。 国家名:暗黒星団帝国(通称:ウラリア) 国家体制:専制政治(君主制から共和制へ移行と推定) 拠点:二重銀河・白色…

ウラリア戦役 2作品の質的概要

暗黒星団帝国戦役(長いので以下、ウラリア戦役と呼称。理由はご自分でウィキを見るなりしてください)は2つの作品にわたって描かれている。つまり〈宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち〉と〈ヤマトよ永遠に〉だ。 両作品は性格が大きく異なり、ヤマト2から続く…

ガミラス兵器群 デスラー戦闘空母――赤い唯一の旗艦――

デスラー戦闘空母はその名の通り、デスラー総統座乗のガミラス帝国艦隊総旗艦である。残念ながら登場は〈宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち〉のみであるし、戦果を挙げたとは言い難い。 が、インパクトは強かった。また、ベースとなった戦闘空母と各所をマイナ…