ガルマン・ガミラス兵器群 ガイデルの玩具たち
今回はガイデルのおもちゃが率いる東部方面軍の特殊な兵器にスポットライトを当てたいと思う。つまり、次元潜航艇と東部方面軍機動要塞だ。
次元潜航艇
全長:192メートル
武装:艦首側舷側亜空間魚雷発射管6門、前部上甲板16連装ミサイル発射口2組、格納式小型単装速射砲2基
キザ野郎ガルマンスピッツ(本人が『ウルフでもスピッツでも結構』って言ってたもん)が操る卑怯な戦闘艦。見た目は出来損ないのういろうにプラモの潜水艦の艦橋をぶっ刺した感じ。
ちなみに海外ではSubmarine, Subspace〈Type I〉と呼ばれている模様。
武装・運用
武装ははっきり言って貧弱。通常空間ではこの潜航艇はショックカノンの直撃に抗えるほど強固な外殻を有してはいない。それどころか波動爆雷でも簡単に機能不全に陥る。いくらミサイルを32発同時発射できても、ヤマト相手であればパルスレーザー砲群がある為、十分迎撃可能。たとえ他の艦であったとしても、多数が集結すれば一定程度は迎撃可能。
主戦場は亜空間断層内という事になるだろう。何と卑怯か。亜空間断層から襲い、亜空間に逃げる。とはいっても亜空間魚雷がなければ攻撃は不可能だから、しょせんは制限がある。劇中で無制限に攻撃を行っていたのは、あれは明らかにご都合主義。
艦の全長、亜空間魚雷の大きさ、内部の装填時描写、一通りがご都合主義ではなしにならない。大体、亜空間に潜る必要性が不明。
やっぱり、ガトランティスの潜宙艦の方が圧倒的に優秀。比べるのも失礼なぐらいかもしれない。指揮官のキザっぽさと指揮のレベルは同格かもしれないが。
登場
第14話にて初登場。第15話にてヤマトを執拗に攻撃――だいぶ卑怯で人でなしな戦術を使っていた。同胞をおとりにするってアイツ正気かよ……。東部方面軍機動要塞に誘引した後はフェードアウト。
第16話の建国記念セレモニーでデスラーパレス上空を飛行し、再登場を果たしたが、その後の消息は不明。
総統、こんな卑怯な艦……使っていいんですか? 挙句、大して役に立たなそう。
東部方面軍機動要塞
データ――不明
ひし形の筒が底部に、全体より前に突き出す。おおむね三角形を組み合わせたような形で――キャラクター化されたガマガエルの顔っぽい。格納庫は2つの模様。コイツ、何とトランスフォーマー。展開後は折り鶴のような形になる。
見た目が物凄く不気味で不格好で、はっきり言って――私の趣味じゃない。ガミラス兵器のデザイン系統から言ってもかなり逸脱し、ガルマン・ガミラス兵器のデザイン系統にも合致しないため、はっきり言って意味不明なデザイン。
海外ではSuper Fortress〈Galmus〉と呼ばれている模様。
全長の推定
形状が変化するため、いまいちわからない。展開前は高さがヤマトの全長の12倍、横14倍、奥行き10倍で展開モードでは高さが大体18倍、横は24倍である。つまり、展開前は高さが3.1キロの幅3.7キロで奥行きが2.6キロ。展開後は高さが4.7キロで幅に至っては6.3キロとなる。
再設定を行った場合、通常では高さ7キロの奥行き5.8キロで幅7.8キロ。展開後は高さ9.8キロ、奥行きは変わらないが、幅は13キロ。
武装・運用
武装というより、装甲が特徴的。ショックカノンすら通用しない。しかもヤマト捕獲スペースは空間磁力メッキ並みの防衛設備を施している。
この強力な防衛能力を以て東部方面軍の機動要塞として司令部として運用されている。ガルマン・ガミラス艦艇は決して小さくない艦が多い為、この要塞でも正直手狭感はある。下部格納庫は1キロほどの四方であろうし、一段上に据えられた格納庫もどうやら800メートル程度。搬入口としては十分すぎるほどの大型であるが、奥行きは1キロ程度。
収容能力は容量から言って、中型戦闘艦が2×10×5が精いっぱい頑張っての数だろう。中途半端にしゃれた形である為、これでは目一杯の収容は少々困難。恐らく100隻がせいぜいだろう。正直、どうでもよろしい。
このどうでもいい要塞の中で唯一特筆すべきは、散髪スペースだ。つるつる頭にするのにも手間がかかるのだろう、という事と同時に専門の職員を雇っているという――ガルマン・ガミラスの福利厚生面が垣間見えるエピソードがこの東部方面軍機動要塞で繰り広げられた。
いや、ちゃんと生活面が描かれたという点は本当に画期的だし、感心した。
登場
第10話にて初登場、第14話においては母港と床屋としての機能をいかんなく発揮。第15話にてヤマト捕獲に成功するも、ガイデルがホウレンソウを忘れて激怒される舞台となった。