旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ガトランティス兵器群 高速中型空母―多用途軽空母―

 

 

 冒頭に画面を埋め尽くさんばかりに登場した高速中型空母。しかし、その後は登場無し。ヤマト2ではナスカの偵察遊動艦隊の旗艦として登場するも撃沈描写すらなかった。プロキオン方面軍の主要構成戦力として、せっかく訪れた活躍の機会もあの憎きヤマトに……
 描写は少なく、おかげでその構造や大きさに対して合理的説明を付けるのは難しい。挙句、数値設定は超大型空母以上に……

 

 

 ――データ――

 艦級名:不明(劇中呼称:特になし/海外呼称:Hailstorm)
 全長:250メートル
 全幅:72.2メートル
 自重:51,000トン
 武装:8連装大型回転砲塔2基、8連装対空回転砲塔8基、4連装対空回転砲塔2基、対空フェーザー砲12門、連装ミサイルランチャー4基(多分、長砲身みたいなやつの事)。
 搭載機数:75機
 機種:デスバテーター、イーターⅡ


 何でこれで大丈夫だと思ったのか小一時間問い詰めたくなるスペックデータ幅が70メートルじゃ滑走路に40取られて残り30は左右に振り分けたらそれぞれ15って――明らかにデザインバランス崩れるやんけ!

 幅20メートル設定ならば、滑走路に30メートル確保して、残り――左右に20メートル振り分けってやっぱり滑走路が広すぎる! つーか、非滑走路部分が狭すぎる!!


 搭載機数は単純計算で縦に4機、一列、2層とすると……8機か尻尾を格納できるとして全長25メートルとしたならば、16機。超がんばって積みこめるのは20機程度、しかもどこにも整備スペースがないと来たもんだ。無理やり立米に落とし込むとすると、高さを30メートル程度とすると――54万立米ほど。であれば多めに見積もって10250立米のデスバテーターが52機積みこめる。ただ、滑走路分はかなりえぐられて容量には供せないため、より小さい搭載機数になるだろう。目算で……40から30機程。

 何にせよ――これは、準然たる軽空母だ。仮に、全幅21メートルとした場合は免責的には40機程度と増加するものの、軽空母から護衛空母程度の搭載数でしかない。
 絶対、75機も載せられない。 


 
 実は超大型空母の記事と続けて書いているので正直計算が面倒になって来た。
 でも一応、再度計算。

 

 

 全長の再設定

 高速中型空母の大きさをざっくりと計算する。デスバテーターの大きさを基準にすると――

 想定滑走路幅60メートル、艦幅240メートル、全長800メートル、甲板の厚みは20メートル。全部格納庫に使えるとして384万立米であるが、曲線部を3万5000立米、滑走路9万6000立米を差っ引き、根拠はないが自衛火器搭載用に300メートル分の100万立米を削る。つまるところ、容量は270万9000立米となる。予想搭載機数はデスバテーター最大値で264機から528機(艦載機用の爆弾や燃料用のスペースは一切含まれない)。

 仮に超巨大空母と同じ比率で拡大するならば――

 7.3倍で全長1.8キロ、幅527メートル、最大394万2000立米、約380機から780機

 4.8倍で全長1.2キロ、幅346メートル、最大259万2000立米、約250機から500機

 となる。この巨大さはさすがに妥当性は低い気もするが。

 

 中型空母は中規模艦隊の旗艦や偵察任務を請け負う。その性質上、長期任務が考えられるため艦載機用の整備スペースや爆弾・燃料格納庫はかなり大きくとっていてしかるべきである。100機から200機分=100万立米を艦載機用のスペースに充てるべきだろう。つまり、150から最大で400機程が妥当な搭載機数と言えるだろう。

 

 再設定値(デスバテーター40メートル前提)

 全長:800メートル
 全幅:240メートル
 武装:8連装大型回転砲塔2基、8連装対空回転砲塔8基、4連装対空回転砲塔2基、対空フェーザー砲12門、連装ミサイルランチャー4基。
 搭載機数:常用150機+補用20機 
 機種:デスバテーター、イーターⅡ


 何はともあれ、超大型空母と比較すると、やっぱり軽空母といえよう。

 


 
 軽空母とは

 軽空母とは、発生としては艦隊行動がとれる程度の速力と、そこそこの収容力を持った小型空母の事である。

 WW2の頃は、正規空母は50から100機近いちょっとした基地航空戦力を乗せられることが必要条件で、50機以下の収容力であればおおむね中型とされた。中型と同規模の空母であっても、船足が遅い場合は護衛空母とされ、またそれすら無理なごく少数の艦載機収容能力の場合はMAQシップのような商船空母に分類されたりする。

 要は、速力と搭載機数の兼ね合いで正規か護衛かそれ以下かが分けられていた。

 他方、現代においてはそのような収容力100機近い空母を運用できる国はアメリカしかない。他の国は50機程度の収容力の中型から小型空母しか運用できず、小型であれば当然葛藤距離が保てない。だからこそ短距離離陸の出来るVSTOL機を採用しなければ、戦力としてままならない。たまにスキージャンプ式の空母もあるけど。小さい艦であるからVSTOL機が必要で、大型艦でもVSTOL機は採用し得るが別にその緊急性はない。

 

 つまるところ、現代においては、搭載機の種類によるところが大きく、VSTOL機を搭載している場合は基本軽空母扱い。言い換えれば空母自体の建造・運用に突っ込むべき技術が割安である事だったりする。

 割安な分、色々と弱点がある。例えば――

 

 〈プリンシペ・デ・アストゥリアス:スペイン海軍所属、旗艦。搭載機数20機、個艦対艦戦闘能力ほぼなし(すでに退役)
 〈チャクリ・ナルエベト〉タイ王国海軍所属、旗艦。搭載機数12・内半分はヘリ、車両600両積載可でありむしろ揚陸艦2018年ではまだ元気。
 〈カヴール〉:イタリア海軍所属、中核艦。搭載機数VSTO機8ないしヘリ12、個艦戦闘能力及び揚陸艦能力充実。君は何者だい?
 〈インヴィンシブル〉:大英海軍所属、旗艦級任務。搭載機数ハリアー5、ヘリ10ないしハリアー9、ヘリ12機。元はヘリ巡洋艦故に個艦戦闘力は推して知るべし(すでに退役)
 〈クイーン・エリザベス〉大英海軍最新鋭空母F35Bを30とヘリ10機を搭載する。個艦戦闘能力を備えド・ゴールや地中海諸国の軽空母、アメリカの空母と共に東側施力の脅威に対抗する中核的戦闘艦。全長284メートル――〈フッド〉より巨大。
 〈いずも〉海上自衛隊所属、最大護衛艦にしてDDH。後日空母化。ヘリ最大14。作戦活動が出来るような構成とすると将来的にヘリ6機、F35Bを8機程度か。個艦防衛能力以外なし全長、搭載力以外は全般においてDDH〈ひゅうが〉(ヘリ11機を搭載)よりレベルが下

 

 

 軽空母は、圧倒的に艦載機の数が足らない。

 単独では攻撃の手数が、足りない。

 任務が中途半端に他艦艇と被る。

 

 

 つまり、頭を使わなければ配備も運用も何もかもが、戦力として不足になってしまうのだ。
 理由は簡単で、艦載機数確保と個艦戦闘能力確保を両立させようとして、どちらも中途半端になっている

 アメリカのような巨大空母を運用できないから小型で我慢しているし、色々装備が開発できていないからスキージャンプだのに頼る。他にもスキージャンプの合理的な面はあるが、一方で変にカタパルトを付けるよりも安上がりである。
 小型な艦体では艦載機数を我慢しなければ、その他の兵装が乗せられない。そもそも、艦載機を運用するには艦載機用の各種設備が必要なのだから、傍目で見るよりも容量を食う。

 

 艦載機数を我慢したにもかかわらず、個艦戦闘能力は微妙という〈プリンシペ・デ・アストゥリアス〉。

 個艦戦闘能力を犠牲にしたにもかかわらず艦載機数が微妙な〈いずも〉。

 方向性を見失い気味な〈カヴール〉や〈チャクリ・ナルエベト〉。
 無理せず艦体を大型化した結果、殆ど中型空母で建造も運用も金がかかった〈クイーン・エリザベス〉。

 空母と聞けば何となく勇壮だが、しかし軽空母は……何気に妥協の産物なのである。

 

 軽空母の弱点である足りない搭載機数を補うにはどうすればいいか。
 徒党を組んで大洋を突き進む一択である。軽空母自体が本来は正規空母の補完戦力であったり、航空戦力を投入したいが手一杯な状況に手っ取り早く導入してちゃんと活躍できる空母としての役割を期待されていた。
 ゆえに、単独での作戦は限定的であり、軽空母のみで編成されるタスクフォースを想定した場合は相当な隻数を用意する必要が有る。しかも自衛能力は微妙で、潜水艦が大収穫祭をかましてくる可能性がある。対潜ヘリに搭載数を割いた場合は、当然搭載機数が減る。そもそも護衛対象が多すぎてイージス艦に迷惑がかかる。

 結構運用にコツがいる戦闘艦である。

 

 

 

 艦の運用
 確かに軽空母は運用にコツがいる。だが、その点、ガトランティスに心配はいらない冒頭のあの数だ。高速中型空母の中途半端な搭載機数は実際には大した問題にはならない。また、結構対艦近接戦闘を想定したような装備をしているため、接近されても中小艦艇相手ならば対抗できるかもしれない。

 金持ち国家というか、先軍政治国家のうらやましいところである。

 

 ただし、高速中型空母は軽空母らしく(という表現しかない)致命的な脆弱性も劇中で露呈している。第11番惑星でのことだ。あそこで偵察遊動艦隊旗艦として配備された高速中型空母は、ナスカの愚かさ以上にその艦種の特徴によって全く活躍の場を失ってしまう。

 


 搭載機が少ないという事は、一機でも失えばそこそこの損失になるという事。普通の空母でも攻撃目標を複数持った場合は失態をしでかす。例えば、ミッドウェーでの日本軍。軽空母では、その危険性が格段にアップしてしまうのだ。

 

 ナスカはヤマト接近に際しても空間騎兵隊に対する攻撃の手を緩めなかった。

 ヤマトを完全に侮っていた事が決定要因である。元来はどちらかに攻撃を集中し、距離を取るべきだが彼は両方に攻撃を加え続けた。このような、手数の必要な敵と戦う必要や、目標が複数ある場合はてきめんに戦力が足りない。
 それ以降の事は、悪いウルトラマンタロウナスカの自業自得。
 ヤマトへの監視を怠ってしかも先行させた戦艦が5隻とも沈められたのにも気が付いていない。デスバテーター隊も未帰還なのに全く話をしない。そりゃダメだろ……。で、その後ヤマトが砲戦距離に近づいてきたのにもかかわらず、まず空間騎兵隊への攻撃を最優先にするってタロウナスカ、アンタねぇ。


 軽空母は普通に運用すれば、対艦基幹戦力としてたとえ単艦でも大きな戦力になるし、戦況が不利だとわかったならばさっさと逃げだせばいい。それで十分だし、それ以上は求められていない。腰を据えた戦闘はあくまで正規空母の役割である。
 軽空母は結構使い勝手がいいだけに、運用を間違えば、どえらい損失を生むという事を、指揮官は覚えておく必要が有るだろう

 


 こいつ=高速中型空母の最大の特徴は圧倒的多数で襲い掛かるという事。が、さらばでは冒頭でおさらばしてしまっていた。この、さらばで以降登場がない理由の一つに、可能性としてデスバテーターの大きさに理由を求められるかもしれない。

 何せ、デスバテーターは小艇クラスの巨大さである。余波というものがあるならばイーターも拡散波動砲の餌食になろうが、どっちみちデスバテーターは逃れられないだろう。あるいはショックカノンの餌食になろう。実際そうなった。
 圧倒的多数で襲来しても、地球艦隊もまた圧倒的攻撃力を前方に投射してくる。これでは地球本土制圧の計画に齟齬をきたす可能性がある。実は地球艦隊攻撃の手段としてはデスバテーターは結構微妙。火力重視の艦隊を制圧するため直接投入するには少々頭を使う必要が有るのだ。

 さらばの冒頭では、惑星に止めを刺すために中型高速空母の大艦隊が出撃していった。合理的な解釈をすれば、デカすぎて対艦戦闘に若干の不安が残るゆえに艦に乗せたまま大気圏突入、しかる後地上への攻撃力としてこれを投入した。あるいは大気圏突入が出来ない機体であるのか――そのどちらかだろう。

 

 ともかく、対地球戦闘において、デスバテーターによる攻撃は非常に腰を据えた者でなければ成功しがたい。それだけの航空戦力をバルゼーは持っていなかった。その結果として、バルゼーは超大型空母一隻の搭載機による航空戦力でそれなりの損害を与え、ガトランティスが誇る精鋭:潜宙艦によるトラップで徹底して漸減。大戦艦の猛攻撃により地球艦隊の全てをすり潰すという地道な戦法に出る事となった。

 と説明づけられる。

 

 

 一方ヤマト2では、同じ第一機動艦隊からプロキオン方面軍として航空戦力を抽出して同星系に待機させた。空母の総数は18話時点で約60隻。谷村部長声の副官は未確認の艦の存在に言及しているため、幾らか多いとみて問題はない。
 超大型空母は恐らく3隻程度でそれ以外はみな高速中型空母、猛烈な数の中型高速空母だ。目を見張るほどの大航空戦力を要することは軽空母が元来保有している弱点を帳消しにする、弱点を補う正攻法といえよう


 だが、話はうまくいかなかった。

 

 バルゼー直隷のシリウス方面軍はほぼ直進に近い経路で土方司令の予想通りにタイタンに集結した主力艦隊めがけて突進していた。これには、地球側航空戦力の攻撃ではそう大きな打撃ではないと切り捨て、ゲルン機動部隊の攻撃を成功させるために攻撃を誘導と考えても不思議はない。リスク分散もできて丁度いい。

 他方、ゲルン率いるプロキオン方面軍はタイタンとは逆向きに公転するフェーベ周辺に身を隠した。タイタン基地を狙うには随分遠いが、それは別にして、シリウス方面軍と明らかに異なる経路で攻撃するつもりであった。無線封鎖も行っていた。
 惜しむらくは、直掩機を上げなかったこと。ミスっちゃったね、ゲルン。誠実な人だったのだろうが、凡ミス。


 仮に、直掩機としてデスバテーターを上げていたとしても有効性に若干疑問は残るが。じゃあイーターはどこへ行ったかといえば、大人の事情以外に説明を加えるとすれば、デスバテーターはそこそこ格闘戦能力を持っているため、あえてイーターを護衛につける必要はないと判断し、一層の攻撃力向上に努めたと説明できる。

 

 

 いびつな軽空母
 構造は特徴的で、駆逐艦と同様で上下を反転させた形式をしている。

 かなり大振りな推進部はどうも無防備に近い。

 恐らく、この部分に自衛火器用の各種装備や予後が搭載されるのだろう。その上に厚みのある飛行甲板を乗せた大気圏突入が不安になる見た目が高速中型空母である。飛行甲板意外に艦載機を積み込めるであろうスペースはない。艦橋が甲板を挟んで上下に設置されていて、航海艦橋と航空管制艦橋に任務を分けていると説明できる。

 原作設定値では大した数も収容していないのに、分ける意味があるのか疑問であるが――対艦戦闘艦橋と航海・航空艦橋を分けていると説明づける事も出来よう。
 この想定が合理性を得た場合、高速中型空母は敵主力艦に襲われた時には艦載機を緊急発進させて時間を稼ぎながら退避し、必要に応じて空母では無く巡洋艦クラスの戦闘艦として対艦攻撃を行うという中々アグレッシブで危険な運用ができるという事になる。カリニン・ベイの自衛火器ではどうにもならなかっただろうが、こちらは戦艦並みの巨大砲を搭載しているからかなり安心。


 また、高速と銘打っている以上、駆逐艦程度の速力はあるのだろう。その場合、艦載機を航続距離外から発進・攻撃させて母艦は全速力を発揮して迎えに行くという南太平洋で角田少将がやってのけた戦術――というより胆力を見せる事もできる。艦載機を喪失しやすくなるというデメリットには気を付けたいが。


 しっかし、高速中型空母は何とも言えない設計である。


 欲張りすぎて空母としての能力が明らかに不足している

 数が根本的に足りず、これより少ない機数では広大な宇宙空間での作戦は困難であろう。敵地攻撃能力も1隻では中途半端で、艦隊と基地の双方からの反撃が行われれば、全く持って敵わない。複数隻投入して初めてまとまった航空戦力として機能するのだが、艦隊規模が大きくなれば発見される可能性が高くなり、敵に襲われる可能性が高くなる。実際、ヤマト機動部隊に襲撃を受けた。しかも、スペースが足りない以上、無理やり積み込めば整備はままならず、適数ないしそれ以下の機数では星間戦闘の戦力として疑問符がついてしまう。


 欲張りすぎて航空戦力的な意味での対艦戦闘能力が明らかに中途半端。

 自衛能力としてはかなり高い事には違いない。大きさの設定に寄らずとも戦艦級の大型の回転砲塔を設置し、ミサイル艦よろしく連装ミサイル砲塔を4基も備えている。並みの戦闘艦であれば返り討ちに出来るだろう。

 しかし、対艦戦闘で戦列を組めるかは不明。戦艦に劣る砲撃力、ミサイル艦に劣るロングレンジ力、超大型空母に劣る艦載機数、駆逐艦に劣る機動性、潜宙艦に劣るステルス性。敵側の大規模な戦闘艦隊が展開している空域には接近することすら危険であり、護衛艦艇ないし同種の僚艦と徒党を組む必要が有る。が、その時は単純に艦載機戦で十分決着がつく。兵装のうち、対空砲火に寄与しないものは降ろして艦載機収容能力向上に努めるべきだった。

 ドがつくほどの軽空母、それもカヴール系の何物かいまいち判然としないタイプのそれである。

 

 


 深く考えるに至って気が付いたのは、この高速中型空母は何気にリアリティある艦種だという事。実際の軽空母も欲しいから建造するなどという軽い気持ちでは運用できず、明確な方針が無ければその設計すらままならない。仮に建造したとしても、正規空母には遠く及ばない性能で、どれか一つ性格づける装備をした場合、軽空母の空母としての能力は大きく減じてしまう。

 この苦悩が、見事に再現されている。

 この苦悩を解消する唯一の方法も同時に提示されている。
 超大型空母が合理的な空母であれば、こちらはアニメなのに架空なのに現実的。何とも興味深い。この高速中型空母については設定値の明らかな不足以外と若干誇大広告じみたネーミング以外には特に問題はないと思われる。

 非常に合理的でな設定ではないだろうか。