旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

カラクルムの突撃について……

 

 

 大戦艦に触れた事だし、仮に自分が宇宙戦艦の艦長だとしたら多分おんなじことをすると思う――という事で、2202第一話、カラクルムの大気圏突入について考察してみたいと思う。

 ※ド文系が頑張って数字をこねくり回したから数値が間違っている危険性があります。気になった(特に理系の)方はご自分で計算してみてください。

 


 物凄い疑問だが、カラクルムの由来ってなんだろうか。

 ククルカンだとかラスコーとか完全に地球のそれであるから、これは別に古代宇宙飛行士説とか、星巡る方舟での設定を使えば何の問題も無く解消できる。個人的には銀英伝かって突っ込みたくなるが、原作の小説版も似たところがあるから強くは言えない。

 では、カラクルムは何か。カラコルムモンゴル帝国の事実上の首都)やカラクムル(マヤの都市国家)が頭に浮かぶが……わざとなのか、ミスったのか。ラスコールなんてのはどうやら、色々後付けしてるから――カラクルムにもなんか意味があるんでしょうね

 正直、カラクムルをカラクルムと読み違えた説の方が……妥当……

 


 そんなことはどうでもいい。
 カラクルムの見どころはローランド・エメリッヒゴジラの様に伸縮自在の画面映りと、初っ端に見せつけた捨て身の自由落下突撃だろう。あの猛烈すぎるスピードでの大気圏突入だ。
 (お察しの通り、2202はあんまり好きじゃない。石塚さんの亡くなられた時の副監督のツイートもあって最早作品自体に嫌お――。まあ、副監督と脚本家がね、作品を遡って拝見しても肌が合わなかった。イラっと来るけど結局見てしまう庵野作品とは違って。

 だから2202は一応見たはずだが、あんまり記憶に残っていないので、相違点があったら適宜突っ込んで欲しい)

 


 地球人類を滅ぼすには、80TNT換算テラトンもあれば十分である。

 

 地球自体を木っ端みじんにするには全く足りないが、直撃地点を抉ってクレーターを作ることが出来る。

 大量絶滅を引き起こしたチクシュルーブ衝突体は直径200キロ前後の巨大クレーターであり、周辺数百キロ範囲まで衝撃波と岩塊が襲い掛かり生命を薙ぎ払う。この衝撃によって沿岸地域を大洋で隔てても津波を引き起こすことが出来るし、地震は強弱の差こそあれ同じ大陸では大きな揺れをもたらす。そして隕石衝突が巻き上げた粉じんは大気表層まで到達し、地球全を薄っすら覆う。これによって地球の気温は下がり光合成が阻まれ、年単位での影響が発生。

 

 人的被害は――東京のような人口密集地であった場合は直撃で1000万から1500万人が跡形もなく消滅。これだけにはとどまらず、埼玉県や神奈川県、千葉県の殆どを抉って日本列島から消し去ってしまう。つまり、3000万人規模で人間が建物ごと跡形もなく消滅してしまうだろう。地下15ないし25キロの地層ごと……。

 時速900キロの爆風が周辺域数百キロの範囲で席巻。つまり静岡や水戸、場合によっては名古屋辺りにいても爆風で窓ガラスがバラバラに砕け散る。あるいは屋根が吹き飛ぶかもしれない。日本の人口の1/3ほどはこの一発で消滅し、1/3が重症などに追い込まれ、残りは生き残ってもインフラが消滅して長期生存の可能性は極めて低い。

 

 たとえ遠方でもマグニチュード11クラスの地震が襲い、津波は高さ300メートルにも達する。そうすると朝鮮半島や中国沿岸部は爆風の被害に遭う可能性は十分にある。地震はモンゴルにもカムチャツカ半島にも減衰せずに直撃する。うっかりするとインド辺りも影響が及ぶだろう。また、ミクロネシアインドネシアパプアニューギニアも水没するだろう。台湾やマレー半島地震津波も全部直撃し、今ある都市の上に数十メートルの土砂が覆う事になる。

 これらの地域は南洋で合計1億6000万を大幅に超え、大陸でも3億から4億。インドの13億人と中国の13億人を合わせると総計32億人。津波地震という極めて広範囲に影響をもたらす災害によってこれだけの人間に被害が及ぶ。

 隕石の衝突で4000から8000万人、その余波で30億人がないし生命の危機にさらされる。これら地域は経済的にも工業的にも発展しており、この地域が失われることで、全球的に経済的な被害も生じるだろう。更に確実に食糧難が発生するため、全地球的に影響が生じ人口は当然減少する。

 

 1932年ウクライナで起きたホロドモールは人工的な飢饉だが、これにより最小400万人から最大1400万人の人間が餓死し、600万の出産が抑制された。つまり、被害は合算すると1000から2000万人と推定される。ソ連を構成していたウクライナ共和国と白ロシアを合わせて6000万人ほどであるから、下手をすれば1/3もの人口が減らされたという事になろう。

 場合によっては飢饉はこれほどの被害をもたらし得る。

 

 現在の地球の人口は70億人強程度である。しかし、全員が食料自給のできるかんきょうにあるわけではない。いわゆる先進国は食料を全てに近い形で低開発地域や他の農業国からの輸出に頼っている国もある。そのため――これらは地球上のどこの地域にあっても、大型隕石の一発で飢饉に直面し終了。隕石衝突に伴って消滅した人口を若干少なめに見積もって20億を引いた生存者数50億人から、ホロドモールと同等の惨事であると仮定して当てはめると、比率から言えば16億を最大値として一年以内に地球上から消える。

 年単位で続けば5億、3.6億、2.4億と一年あたり10パーセントほどが出産抑制にあう。人口が増えず、人口密集地は飢餓に襲われ、豊かな土地でも生産量は激減する。養える食料が確保できず、確保できないから人員が確保できず、人員が確保できないから食料が増やせない。計算上は3年目か4年目で10億人ていどまで一気に減少してしまうだろう。1800年以前の10億とかローマ時代の3億人の数値まで低下するのも、可能性としてはあり得る。

 ここまでくると文明は木っ端みじんになるし、日照の回復はめどが立たないため、人類はどこまで持ちこたえられるかは不明だ。つまり――

 

 

 数十キロの隕石ごときで本当に地球人類は滅亡し得る。

 

 

 カラクルムの構成物質の質量は不明。

 成長と言っているのだから金属の結晶とかその類だろう。あるいは成長を真に受けて、有機金属系とか炭素系なのかもしれないが、結局は設定されていないため不明。


 仮にカラクルムが520×180×180のタングステンだとして計算すると1684万8000立米、3億3216万6400トンとなる。白金ならば比重21.45であり3億6138万9600トンである。

 突入速度は秒速2万メートル強として、衝突で起きるエネルギーは――

タングステン:112272243200000000000J=26801681TNT換算トン(26TNT換算メガトン)
白金:122149684800000000000J=29159628TNT換算トン(29.15TNT換算メガトン)

 

 チクシュルーブ・クレーター形成には人によっては6000万メガトン(つまり60テラトン?)であったり80テラトンだったりとまちまちであるが、今回は低い方の値を採用。
 つまるところ、カラクルムが隕石並みのスピードで地球に衝突した場合、被害はその200万分の1程度に相当する。ツァーリ・ボンバの実際出力の半分程度だ。半径50キロ範囲が燃えるか建物が損壊、半径100キロ圏内は窓が木っ端みじんになる被害を受ける。かなりの被害だ。

 


 確かに、防衛司令部頭上に直撃すればかなり甚大な被害を被る。太平洋沿岸や、そもそも太平洋に落下すれば、直撃によって土地が抉れるという事はないが――周辺地域は高さ3~数十メートル規模の津波による極めて甚大な被害を被る。

 一方で、もう一つの半球にまで被害が及ぶかといえば疑問。ただ、全球的問題として日照不足による作物への被害と、そこから来る飢饉に関しては備える必要があるだろう。だが、地球が終わりだ、と言うような推測と言うか反応をしていたが、そこまでではないだろう。正直な話。

 

 

 

 忘れていた。あれの速さを加味しなければならない。
 セリフから拾うと、月軌道から突入して400秒後に大気圏突入事が推定されていた。38万5000キロの距離を962.5キロ毎秒(=346万5000キロ毎時)で突き進み、大気圏突入までの猶予は6分しかない。
 ここでカラクルムを阻むのは38万キロの宇宙空間と戦艦〈ゆうなぎ〉、そして地球自身の大気層だ。

 

 〈ゆうなぎ〉はさておいて、大気がどんな作用を及ぼすのかを考えてみる。

 大気層とそれが引き起こす空力加熱つまり対流加熱と圧縮大気層からの輻射加熱が生じ、前者は速度の3乗に比例、後者は温度の4乗に比例するこの力学のことである。

 無理だ――計算できん。

 仮に、毎秒970キロで突入した場合、3乗レベルの過熱が行われ、その温度の更に4乗レベルの電磁波過熱が行われる。


  ΔT=(T0+273)×0.2Mの2乗(ΔTは空力加熱による温度上昇、Toは大気温度、Mはマッハ数)という計算式がある。ニッポニカから引用。


 熱圏と外気圏は温度が1000から2000度までの温度であり、中間圏で-90度、成層圏で上の方はゼロに下は-70度、対流圏は上の方で-50度から下は地表面であり後はまちまち。マッハ数は(https://tomari.org/main/java/onsoku.htmlで計算)気温がゼロでは1193.4キロ毎時、-50度で1084キロ毎時、1000度で3389キロ毎時、2000度で5504キロ毎時に比定できる。

 訳が分からんが、自分を無理やり納得させて計算を続行すると――ラクルムが大気圏に突入した速度をマッハ数で表すと熱圏で最低629.5から最大1022、成層圏で2904、対流圏では3196となる。

 ここからどれだけ加熱するかを計算すると……

  ゼロ度=6746万
  -50度=5240万
  1000度=29億2416万
  2000度=137億7165万

 一番高い温度想定で、超新星の内部温度を超える(絶対にどっか計算間違ったと思うが)一番低い温度設定でも下手な恒星より圧倒的な温度となってしまう。つまり、外気圏ないし熱圏突入した時点で、カラクルムは恒星中心部へワープした以上の熱を周囲や自身によって放射されてしまうのである。質量関係なしにこれほどの熱を受ける

 

 さらに一つ、バウショックというものがある。

 バウショックとは、境界面に物体が突入した際に前方の濃密な空間を赤外線を発すほどに圧縮した時のその現象やその衝撃波面の事である。カシオペヤ座κ星のバウショックは画像で捉えられているから検索してほしい。
 磁気圏突入時点でバウショックが起きるという説明もあるが、細かい話はすっ飛ばして――カラクルムが、ほとんど無視できるほどの抵抗しかない宇宙空間から熱圏――ではまだ密度が低い以上エネルギーは伝播しないとも、あるいは自身が圧縮して衝撃を艦首に受ける可能性がある。少なくとも突入した衛星が砕け始める中間圏や成層圏あたりに突入した時点で一気に抵抗が増し、衝撃を受ける事は確実。えぐいほどの衝撃がカラクルムの艦首にかかるだろう。

 これにもカラクルムは耐えねばならない。

 

 

 こんな超高速で突っ込んでくる物体が大気圏に衝突すれば、相当な衝撃が大気に伝播するだろう。高熱を発せられようものなら、地球はただじゃすまないでしょう。この時点でも電磁波などによる通信障害が発生するだろうし、衝撃波が地表面まで伝播しかねない。結構マズイ。

 艦が制御を保ったままで突入という事は、カラクルムの内部が無事で空気加圧に対抗できたという事になる。この場合は1秒程度で地表まで到達し、迎撃できない。艦体が機能を保ったまま大気圏に接近されたならば、その時点で地球側の大損害はほぼ確定だ。多分地表面に激突し、大型核兵器並みのエネルギーを開放する。

 人類滅亡には遠いが、少なくとも大惨事には違いない。

 


 一方で突入してくるカラクルム側も無事ではない。

 恐ろしいほどの速度で突っ込んでくる上に、あのカラクルムに限って言えばアンドロメダの拡散波動砲を受けた後=損傷を受けた艦体である。ショックカノンとは比べ物にならない突入時の衝撃や空力加圧の莫大なエネルギーに耐えられるかは不明

 しかも、バンアレン帯突入であるとか、外気圏突入時にバウショックが発生する可能性がある。その衝撃を受けたとあれば、艦体はさらに損傷を負うだろう。そのまま高熱帯に侵入してしまえば、損傷個所に負荷がかかりバラバラになるだろう。あるいは、コンマ数秒で艦体が内外から熱せられて融解。

 もしかすると、カラクルムが発生させる衝撃は密度の違う複数層が折り重なった大気層600キロに阻まれて全く影響を及ぼさない可能性さえある。

 カラクルムの強度によっては大気圏突入時に、自ら爆散するかもしれない。

 

 

 どの程度のエネルギーが生じ、どのような作用が生じるのか、文系で頭がいい方ではない私には不明であり、本気の考察は理系の方に任せたい。
 しかしながら、あまりに高速であるためむしろ大気層を突破するのはかなり難しいと言えるだろう。猛烈な圧力と猛烈な高熱で料理されてしまう。

 反対に速度が遅ければ、数分の猶予が確保できるため地球の防衛力であれば十分迎撃できる。ミサイル、ショックカノンを以て10数回は確実に浴びせかける事が可能。なにより、大気の影響で高温で圧力に耐えている最中のカラクルムは元来の強度を発揮できないだろうから粉砕することは十分可能であろう。
 多分、地球の大気は戦闘衛星や〈ゆうなぎ〉より頼もしい防衛ラインになるのではないだろうか。

 

 

 

 この絶望的な影響をカラクルムが避けるには、たとえ迎撃される危険を冒しても速度を思いっきり落として、防衛司令部エリアの50キロ遠方の海上に突っ込むしかない


 速度を落とすのは、速やかに降下するためと艦体の自壊の危険を防ぎ、自転が及ぼす猛烈な横方向からの影響を避けるため。司令部直撃をあえて避けるのは、そもそも直撃する必要性がない為であり、司令部上空では迎撃手段が多数ある事が予想されるため。

 つまり、司令部にたいしてほぼ鉛直で突入する場合、たとえ固定砲台でも艦体が射撃範囲から外れないため、時間が許す限りは何度でも攻撃が可能であるという事だ。しかし、司令部の遠方に落下すれば艦は常に弾道ミサイルクラスの速度で移動し続ける為、迎撃側砲台が照準を合わせる事が困難になる。地球は丸い為、落下の終局――落下位置ではかなり早い段階から、固定砲台の射角から脱出して安全に墜落する事が可能である。

 海洋に落ちれば津波による強力なエネルギーが臨海地域に到達して壊滅的な影響を及ぼす。仮に陸地に落ちたとしても、効果範囲の辺縁に攻撃対象地点があれば構わないのだから、下手に直上から降下するよりも安全で確実な破壊をもたらすことが出来る。

 


 あの突撃――中々に、意味のある攻撃だったのか疑問……
 多分、ガンダムっぽい描写をしたかったから、あんな展開にしたんだろうけど落ちるのが速過ぎる。月軌道から大気圏突入までのシーンとして考えちゃったもんだから尺との兼ね合いであの速度なのだろうが、考証的にどうなんでしょうね。

 カラクルムの意図は私のようなバカ文系でも察することが出来るレベルなのだから――アンドロメダが体当たりしてでも止めるべきだっただろう。山南司令の性格を設定変更したのだから、新設定ならばアンドロメダを犠牲にしてでも止める決断は出来た。むしろして当然。体当たりすれば喰らい付く形で共にワープ出来た可能性があるし、月軌道でもっと容易に撃破できたはず。

 シーンを挿入するには、ちょっと雑な設定だった気がする。

 見た目にはいいんだけどね。

 

 

  一つ大きな疑問。

 司令部の防衛設備は一体どうなってんだよ

 ミサイル陣地はないのか。月軌道にある戦闘衛星しか防衛ラインがないとは一体如何なる事か。護衛艦なり、あるいは勝手にオリジナル艦を突っ込みたがる副監督らしく海防艦でもでっち上げて配備しておく、その方が自然だし防衛プランとして当たり前。

 これがないってどうなのよ。

 

 軍アレルギーの日本でさえ、首都東京は堅固な砲陣地によって守られている。

 市ヶ谷にある陸自東部方面隊の司令部を中心として隷下の第1師団、第12旅団、第1施設隊が東京およびその周辺に散らばって駐屯、高射砲陣地や歩兵陣地、一部航空隊を擁する。地名を上げれば朝霞駐屯地など。

 空自は埼玉の入間に中部航空方面隊の司令部を置き、首都東京を取り囲むようにして高射砲部隊や航空団を配置している。

 海自は泣く子も黙る横須賀基地が、東京湾の入り口に陣取って首都を防衛する。ここには再編によって能力縮小されたとはいえ、後方支援の為の特殊艦艇を固めた横須賀地方隊が常駐。また、第1護衛隊群の内、第1護衛隊と第2護衛隊群の内第6護衛隊の定係港であり、さらに第2潜水隊群もこの横須賀を母港としている。当然、第1・第6護衛隊にはMDの要とされるこんごう型護衛艦を各一隻ずつ有す。

 

 他方、ワシントンD.C.周辺にはアンドルーズ空軍基地しかないが、一応付近のバージニア州などには海軍の基地などもある。もっと言えば、アメリカ本土の防衛がかなり手薄だという指摘が以前からなされており、それを自覚している模様。だから必要に大陸間弾道ミサイルを徹底的に嫌っている。

 

 陸軍第4歩兵師団(在オールダ―ショット)、ポーツマス海軍基地、ブライズ・ノートン空軍基地やレイクンヒース空軍基地など、ロンドンの近況100前後ぐらいの範囲内に陸海空基地が存在。他にもいくつか小規模な基地が点在している。また、ロンドン自体にも首都と王宮を守る王立連隊(事実上の砲兵連隊)や近衛師団などが駐屯している。かなり、重武装で火星人が今攻めるのはかなり難しいだろう。

 

 ともかく、首都は危険が目の前に迫ったことのある国や、逃げる場所=首都移転先の少ない国は重武装になりがち。

 旧作ではガミラス戦役以降、ウラリア戦役ではちゃんとミサイルでハイペロン爆弾を迎撃したし――意味なかったけど――、ディンギル戦役でも一応対空砲台は機能――迎撃できたとは言ってない――していた。ご都合主義で適当とか言われている旧作でも結構な重武装を首都に施していると、言えるだろう。

 

 2202で地球の大規模都市が無防備と言うのは合理的ではないと思われる。結局、ラスト辺りで防衛設備が進水台の近くに設置されてたし……。

 結局のところ、カラクルムの突撃は……2202に頻出した“それっぽい演出”の一つ、であるといわざるを得ない。