旧作ヤマト考察協会

第一作から完結編まで、旧作宇宙戦艦ヤマトを出来る範囲で現実的に考察するブログです。

ガトランティス、その指揮系統・部隊編成(ヤマト2編)

 

 

 ガトランティスの艦隊及び陸上部隊の指揮系統は何気に複雑かつ曖昧跋扈としている。ヤマト2ではさらに複雑になってしまった。

 

 

 高官の序列

 一言で言えばよくわからない。なので、まず始めは登場人物の役職を判る範囲で明確にしたい。

 サーベラー:一応軍司令官らしく、周囲からの敬称は司令。12話から13話に賭けて帝国支配庁長官と役職が明言された。が、18話で総参謀長に役職が変更。さらばと同じくミルは彼女の指揮下に入っている模様。

 ゲーニッツ:12話でサーベラーから参謀長、ミルから総参謀長と呼びかけられる。一応、軍人としてのプライドと見識で活動する人物。18話以降の役職は不明だが、ひょっとするとテレザートでの失態の責任を負ってサーベラーと共に降格……。

 ラーゼラー役職の明言ナシ、ゲーニッツより格下は確実。4話の時点でナスカを指揮下に迎えた模様。ゲルンと服装が同じでコートを着用。最上級幹部の中で一番軍人としての気概のある人物。比較的実務部隊と近い関係性の模様。

 バルゼー:第一機動艦隊指揮官かつ、シリウスおよびプロキオン方面軍の総司令。兼任か転出かは不明。要は太陽系方面戦力の最上級指揮官。服装がゲーニッツと同じで、都市帝国の作戦室に常時詰めていてもおかしくない高官。

 ゲルン:ナグモ―の後任。服装がラーゼラーと同じ。プロキオン方面軍指揮官あるいは、空母艦隊司令

 

 

 まずわかっていることは、サーベラーが上位指揮官でゲーニッツが下位指揮官であるという事。更に下位にラーゼラー>バルゼー>ゲルンゴーランドザバイバル>ナスカと続く。

 サーベラーが帝国支配庁長官であった場合、ゲーニッツは総参謀長であり、形式的には国防総省長官と統合参謀本部議長の関係性に近くなる。実力的にも確実にサーベラーの方が上であり、しかし彼女もまた軍人的行動をとっているため――シビリアンコントロールという概念は恐らくガトランティスには無い模様。この場合、ラーゼラーは海軍次官か作戦次長が妥当(サーベラーが長官職による命令系統の“停滞”を嫌って大帝に任命させなかった可能性を推察)か。

 何にせよ、実働部隊を掌握するのは元来ゲーニッツや更に下位のラーゼラーであるため、彼らを差し置いて部隊配置を変更させたサーベラーの行動は非常にマズイだろう……。

 

 さらに、18話でサーベラーの役職が総参謀長に変わっている。製作陣のうっかりミスという面白みのない答えはこのブログには必要ない為、一応理由づけをしてみると――

 やはりテレサ解放は大きな痛手と言えよう。しかも、途中で彗星帝国始まって以来の外圧による進路変更という最悪の事態を引き起こした強く引き止めなかった大帝にも大きな責任があるが、しかし調子こいて都市帝国を前進させたのは他ならぬサーベラー。さらにゲーニッツも彼女を止めなかった。

 これを以て引責の人事が行われ、サーベラーは総参謀長へゲーニッツは遊動艦隊司令長官へと降格。代わりに大帝自身が帝国支配庁長官を兼任した。とすれば、それなりに妥当性も出てくるだろう。この場合の遊動艦隊司令長官は海軍長官に近い格の想定。前述の通りラーゼラーはあらかじめ海軍次官か作戦次長であれば下位を動かさずに降格は可能だし、ゲーニッツとの協力関係は長官ないし部長とそれを補佐する次官あるいは次長の関係性ゆえに当然と説明も付けられる。

 

 そしてこのテレザート突入=一回目の失態の引責、直後に発覚するガミラスとの同盟破綻=二回目の失態。これにも懲りず、態度を改めず、ヤマト決死隊動力炉侵入の隠蔽=三回目の失態によって、とうとう大帝も我慢の限界に。

 その結果、大帝は3人の超巨大戦艦への乗り込みを拒否した、と理由づけられる。いわゆる三振法。

 ラーゼラーが大分とばっちりをうけて、可哀想だが。

 

 

 結局ラーゼラーは何者なのか。

 ゲーム版では設定されているがさらばやヤマト2における描写とは大幅に異なる為、このゲーム版は考慮の外とさせてもらう。
 ラーゼラーはバルゼーのような、元来は現場指揮官級の将官という可能性がある。要は地域別艦隊の指揮官の一人、実務者の一人であるという事。征服済みの地域の治安維持であると、情報戦とかを受け持つのが彼の元々仕事で、バルゼー指揮下のナスカ偵察艦隊を自身の手元において戦闘プロット全体に資するように差配した、とすれば案外つじつまが合う。作戦次長は重要な役職であり、だからこそ現場を知った指揮官を当てた。と説明しても何ら不思議はない。
 服装からしてゲルンと同格だろう。恐らく中級指揮官。

 しかし、高位らしい服装のゲーニッツやバルゼーらとの関係性から、この辺りの階級の違いが錯綜するような描写になっている。だが、前述の通りの背景で任用されたならば、このような描写も矛盾はない。ならば、多少の階級の差や席次の差があってもそれを飛び越えたとして容認されるはず。特に次長職を全うしてくれているラーゼラーがサーベラーの八つ当たりを受けているところを見れば、当然ゲーニッツは彼の味方をする。

 

 つまるところ、ラーゼラーは元来中級指揮官。それが将官の特進という、柔軟な制度によって次長クラスの役職ついた、という事。

 

 

 ゴーランドは元から特殊な性格の戦闘艦隊を率い、占領政策の一翼を担っていた可能性がある。ある意味、彼は通常の指揮系統とは異なった系統に属している可能性もあるが、基本的には中級指揮官と言えるだろう。通常と異なった指揮系統だからデスラー総統の下につかされる人事が容易に実現した、としても不思議はない。

 

 

 また、指揮した艦隊の規模がかなり大きいゲルンに関しては、元来はラーゼラーと同様の任務に当たっていた可能性があるだろう。あるいは、別方面での作戦を指揮していた可能性も捨てきれない。若干、ラーゼラーより劣った評価を受けていたとしても、これらの任務をこなすにはそれなりの格が必要であろうし無能という評価は受けていなかったはず。

 つまるところ、中級の中の最高格か最上級の中の低級指揮官。だから、服装の上ではゴーランドと同様だが、任務はラーゼラーと同格に近いプロキオン方面軍指揮官に任命され、赴任した。そしてバルゼーより格下であるから、その指揮下に入る。

 

 

 

 バルゼーの立場は 

 初期話において、ラーゼラーと同様か少し待遇の良い立場と言えた。ただし、ゲーニッツよりも明らかに格下。そんな彼は、すぐに太陽系前面に先んじて展開していた自らの艦隊に合流、以降は現地にとどまって指揮。後に大帝の勅命を受けて艦隊を前進、ゲルン指揮下のプロキオン方面軍を吸収して太陽系に突入した。

 

 服装から言えば帝国の作戦室詰めにはよくある恰好――その意味ではラーゼラーは本当に珍しい方。バルゼーはゲーニッツと同様にマントを羽織っており、別に珍しいほどの高官ではないだろう。

 だが、正常な軍隊の常として軍の実務者の方が、単なる事務職系よりかは格上ないし重きをなされると推測される。であるならば、都市帝国の前衛を務めるバルゼーは相当高い位ないし格を有する指揮官と言えるだろう。

 

 他の作戦室詰めの将官は、ミルがどうしようもなく適当な扱いを受けているのとは対照的で、皆なにがしかの重要局面で顔を出している。そこから推測するに、作戦室詰めは彗星帝国の中でもかなり高位を占める軍人諸将であると推定できる。やはり、全員階級としてはラーゼラーより高位という事になろう。

 ただ、彼らが艦隊指揮の実務者かどうかは疑問であり、非実務者であった場合は相対的にラーゼラーも同格と言えるかもしれない。ガトランティスにとって降伏勧告を申し渡す役がどれだけの名誉なのかが判れば彼の立場が確定できるのだが……。

 

 少なくとも、確実に実務者であるバルゼーはラーゼラーよりも名実共に上位の指揮官であり、作戦室詰めの高官らの中でもかなり発言力は大きい方であったと言える。下手すりゃ直接実務に関わらないであろうゲーニッツは、格としてはかなりの高官だろうが現場指揮という面においてはバルゼーの方が格上という可能性も十分にある。なにせあのサーベラーもバルゼーには突っかからなかったし、言及はなかった。現場からの反発を受けないため、目立ちかつ実績のあるバルゼーへの批判は避けたともいえるだろう。

 

 ともかくとして、戦場に赴く可能性のある人物の中では、バルゼーが最上位格と推測できよう。次席がゲルンないしラーゼラー。

 

 

  以下、登場した部隊とその戦力や指揮官を羅列する。

 なお、名称は必ずしも正確ではないまた、都市帝国関連と超巨大戦艦については他の記事と被る為、記述を省く

 

 

 名称:偵察遊動艦隊
 規模:2ないし3個任務部隊級(空母任務群+遠征打撃群)
 戦力:中型高速空母1ないし2、大戦艦8ないし10、潜宙艦2、揚陸艦5
 配備地/作戦域:太陽系前面域
 指揮官:コスモダード・ナスカ
 上部組織:不明(恐らくバルゼー幕僚部。後にラーゼラー幕僚部へ編入か)
 所属:不明(恐らく帝国支配庁遊動艦隊、あるいは同庁別系統)

 所属や上部組織が全く不明かつ判然としない。

 第一話では確実に太陽系方面の最先任士官であるバルゼーに通信を入れるなどしていたが、第2話では直接大帝に拝謁するに至った。翌話では半ば独立する形で攻撃計画が策定されており、最期が語られた第7話ではナスカの失態を起因とするサーベラーの八つ当たりの矛先がラーゼラーに向かった。また、同話中にラーゼラーはナスカの敗北を大帝に報告している。

 結局誰の指揮下に入っているのか、独立しているのか、所管はどこなのか、錯綜して意味不明としない。


 規模が全体的に小さいが、アメリカ海軍が運用する任務群として非常にバランスが取れている戦力配備である。何より遠征打撃群を擁することで、威力偵察を即座に敵基地占領へと達成目標を変更することが出来る。つまり、対艦戦闘や惑星基地破壊の非制圧系任務から惑星基地占領や橋頭保確保などの制圧系任務まで多用途に従事できる。これは先鋒としては非常に有用だ。
 駆逐艦の不足はかなり痛いが、快速の護衛艦としては大戦艦で十分と言う見方も可能。デスバテーター自体が攻撃機から水雷艇に近い役割まで運用によっては果たすことが可能なため、大きな問題にはならない。

 

 はずだった。

 

 実際、ヤマトとの遭遇戦は見事に圧倒したし、地球を全球停電に追い込むことにも成功した。第11番惑星守備隊に対しては常に圧倒的優位に立って戦闘を行っている。

 しかし、ナスカのヤマトを侮った指揮によって早々に護衛の大戦艦を全て喪失。せっかく第11番惑星守備隊を殲滅できる寸前で戦況が一変して劣勢に追い込まれる。挙句、虎の子である潜宙艦も凡ミス連発でもろとも宇宙の藻屑に。

 中型高速空母を放棄したのか本国へ戻したのかは不明。

 

 

 

 名称:ミサイル艦隊
 規模:一個艦隊級
 戦力:総数約30、指揮官直轄約23
 配備地/作戦域:テレザート周辺域
 指揮官:ゴーランド
 上部組織:デスラー総統隷下ガミラス艦隊
 隷下部隊:デスタール戦隊
 所属:不明(帝国支配庁遊動艦隊ないし、大帝の直轄部隊)

 デスラー総統指揮の元、テレザート前面に展開しそのミサイル兵装を以て敵を撃破・撃退する戦闘艦隊。単一艦種で構成された珍しい編成で、非常な機動性を見せる。また、優れたジャミング能力を有するものの、極めて偏った戦力であることは否めない

 当然、陸上戦力を持たないためテレザートの最終防衛は機甲師団であるザバイバル軍団に任せるほかない。一応、旗艦にはシャトルを配備している。

 

 大帝の命によりデスラー総統の指揮下に入り、テレサの幽閉続行という彗星帝国の大戦略デスラー総統の宿願であるヤマト撃滅を担う事となった。つまり、元来はデスラー総統と協力して戦闘を行うべきなのだが――個人的確執により不和が発生。上位の指揮官である総統を無視して勝手に動く。

 さすがに無能ではなく、デスタール戦隊の敗北を受けてかヤマトには決して接近しなかった。必殺の破滅ミサイルによる飽和攻撃を敢行、ヤマト撃滅を試みる。が、結局は波動砲攻撃の前に敗北してしまった。

 

 デスタール戦隊が残存し、挟撃できればあるいは勝機があったのだろうが――因果応報、恐竜惑星での無法が跳ね返ったようなところがある。

 

 


 名称:ミサイル艦隊分遣隊(デスタール戦隊)
 規模:一個戦隊
 戦力:約12
 配備地/作戦域:テレザート周辺域
 指揮官:デスタール
 上部組織:ゴーランドミサイル艦隊

 ゴーランド艦隊の分遣隊で、本隊より更に前進して警戒していた模様。

 金髪ロン毛で目つきの悪いデスタール隊長が指揮官で、雰囲気に相応しく性格も悪い。ヤマト破壊工作をしなかったメーダ―にも問題はあったが、しかして嘲笑いながらの帰還拒否は卑劣

 ただ、言うだけあって一歩も退かず、ヤマトに突っ込む蛮勇を見せた。 これは男らしいともいえよう。だが、当然返り討ち。恐らく破滅ミサイルの使用許可が出ていなかったのだろうが、パルスレーザー砲にやられたのは情けない。

 彼の敗北はナスカと同様に残念でもなんでもなく、当たり前。

 

 

 
 名称:突撃機甲兵団
 規模:一個師団
 戦力:総数不明
 配備地/作戦域:テレザート
 指揮官:ザバイバル将軍
 所属:不明(恐らく帝国支配庁、確実に遊動艦隊とは別系統)

 純粋な陸上戦力として登場、多数の戦車を擁した機甲化師団である。第1話で配備が決定、第3話でテレザート上陸を開始。第13話で増派決定。

 

 基本的には帝国支配庁(を軍の管轄権も有しているとした場合)の管轄の範囲内である事には違いない。が、上司が誰なのかは判然としない。第一話では総参謀長辺りを上司としていようが、ところが第3話で配下の事務系隊員が直々に大帝ら中央に上陸の報告を上げていた。同時に周辺に展開するゴーランド艦隊やデスラー艦隊の配備状況も伝えている。

 他方で、第13話で見たようにサーベラー直々の命令を帯びての派遣という事が語られた。これが帝国支配庁長官として大戦略に適う命令か、サーベラー個人の頼みとしてなのかは不明。

 

 問題は第3話で上陸は大帝に報告しているから――第13話のサーベラーの話と矛盾してしまう所。

 

 ウルトラCで整合性を確保するならば、作戦方針の転換が13話で行われたという事になろうか。

 つまり、前衛のゴーランドが敗北し一方でデスラー艦隊が引き揚げたとあらば当然、ヤマト上陸部隊は極めてスムーズにテレザート侵攻を開始するだろう。反対に、デスラー艦隊の援護をあきらめて大戦車軍団を以て上陸部隊を撃滅する方が速いし確実な戦術であるという判断。

 元来は前衛の艦隊の支援を前提とした戦力であり、ザバイバル機甲師団は装甲歩兵戦闘車のみを装備する普通科連隊風の機械化部隊だった。それをサーベラーはデスラー艦隊を排除する前提で、それでもそこそこ戦えるようにサーベラーが勝手に戦車の増援を贈って戦車軍団に仕立てた。

 あるいは、戦車師団を擁していたが遠隔地の作戦という事で軽装にしていたが、サーベラーの命令で再度戦車師団を呼び寄せ配下に置いた。

 

 という事で何とか勘弁願いたい。

 

 戦闘は――意外にも隠遁性を発揮し、空間騎兵隊に接近。早々に上陸用舟艇を撃破することに成功した。勢いそのままにザバイバル戦車軍団は空間騎兵隊を踏みつぶすべく戦闘を続行したが……やはり多弾頭砲には敵わずほとんどの戦車を失う。

 結果、残念ながら敗北してしまった。

 

 

 
 名称:同盟ガミラス艦隊ガミラス艦隊

 規模:2ないし3個艦隊
 戦力:総力不明(大小マゼラン域駐留の残存ガミラス艦隊)
 配備地/作戦域:全宇宙、ヤマトの居る空間(テレザート周辺域
 指揮官:デスラー総統
 隷下部隊:バンデベル隷下戦闘空母、ゴーランドミサイル艦隊、旧パーシバル戦区駐留艦隊、旧バルゴニア星域守備隊、突撃水雷戦隊、旧ガルク戦区駐留艦隊
 所属:なし(強いてあげれば、ガミラス帝国)。同盟国参加部隊。

 ヤマト撃滅。総統の悲願を達成する、ただそれだけの為に集結した戦闘艦隊。同盟関係はズォーダー大帝とデスラー総統の個人的な友好関係が基本であり、この艦隊がテレザート域に展開したのもヤマトがテレザート目指して進路を取っているから。

 たまたま彗星帝国の大戦略と総統の目的が合致したための出撃と言っても過言ではない

 

 第3話、テレザート展開前に一度大マゼラン第8宙域に立ち寄って艦隊を編成。この時点では本当にデスラー艦以外はほんの数隻だった模様。

 ここで合流した艦隊は、デストロイヤー艦で編成されたバレルド・アクション指揮下のパーシバル戦区駐留艦隊、ダス・ルーゲンス指揮下のバルゴニア星域守備隊、シー・フラーゲに預けておいた突撃水雷戦隊、ガルク戦区からお越しいただいたマイセル・ノルドラム指揮下の駐留艦隊。

 総力は旗艦たるデスラー艦の他、シュルツ艦と同型の戦艦、戦闘空母1、三段空母3、駆逐型デストロイヤー艦多数、高速巡洋型クルーザー多数、駆逐型ミサイル艦多数を擁するようになった。ガトランティスのまとまった戦力とは数が隔絶して少数だが、しかしその内容はかなり充実したバランスの取れた艦隊と言えるだろう。何より、指揮が非常に高い。

 

 幾たびかヤマトと戦闘を行い、幾たびがナスカ艦隊やゴーランド艦隊と口喧嘩をし、陰謀によって彗星画帝国に呼び戻されその場でデスラー総統が逮捕。これにより艦隊は一時活動を停止――するも、彼ら自身の判断で再度集結、ガトランティス艦隊との戦闘も辞さない姿勢を見せる。実際、総統逮捕によりガミラス艦隊のガトランティスに対する印象は最悪で同盟から敵対関係へと変わった

 

 総統脱出により活動再開。最初に集結した艦隊かあるいは、総統救援の為に集結した際小マゼラン域の駐留艦隊をも吸収したかして艦隊を再編。宿願であるヤマトとの最終決戦に臨んだ。

 ヤマトとの戦闘において大きな損害はなく――ただし、大きな見せ場もなく――撃破。その後、新たなる母星探しの旅に出発する。

 

 

 


 名称:特務部隊
 規模:一個戦闘艦
 戦力:戦闘空母(戦艦空母とも)1
 配備地/作戦域:全宇宙、ヤマトの居る空間(テレザート周辺域
 指揮官:バンデベル
 上部組織:ガミラス艦隊

  バンデベル将軍が指揮する戦闘空母とその飛行隊によって構成される特殊部隊。

 総統らしい宇宙蛍によるトラップを作戦の根幹とし、戦闘空母の戦艦級火力と急降下爆撃隊による航空戦力でヤマトを撃滅する作戦だった。

 

 ガトランティスとの戦闘で精神的に疲弊しかつ、空間騎兵隊との不和によりヤマト艦内の精神衛生状態は最悪。そこに可憐な光を放つ宇宙蛍をばらまくことで、所詮は坊やの乗る宇宙戦艦を足止めし艦内部から破壊できると総統は踏んだのである。

 作戦は的中、愚かにもヤマトクルーと空間騎兵隊は宇宙蛍を艦内に持ち込み、重力制御装置を自ら破壊させることとなった。

 そこへた戦闘空母は襲い掛かった。急降下爆撃隊による猛烈な攻撃により、ヤマトの戦闘力を徹底的に削ぎ、更に艦対艦ミサイルによる攻撃を加えて撃沈する。残念ながらヤマトより小柄な戦闘空母の主砲では、確実にヤマトのショックカノンの餌食になってしまうだろう、そこでバンデベルはミサイルによる遠中距離砲戦によって安全圏からヤマトを始末しようと試みた

 

 頭良いぞ、バンデベル――と思ったが宇宙蛍が戦闘空母の艦内に侵入し、肝心なタイミングでミサイル発射装置を破壊するという珍事が発生。馬鹿じゃねぇのか。挙句、ヤマトに隙を見透かされて接近されてショックカノンを叩き込まれる。幸いにも非燃料あるいは非格納庫区画に直撃したらしく、爆沈はしなかったが、餌を求める宇宙蛍の群れやヤマトに追われるようにして逃げ帰った。

 

 あんな無様な姿を見させられたら視聴者だって怒るが、総統の怒りは一段上。バンデベルは処刑されてしまった。 

 ミルがびっくりしていたところを見るに、意外とガミラスの方が失敗には厳しいらしい。

 

 


 
 名称:第一機動艦隊(バルゼー連合艦隊
 規模:主要司令部・方面艦隊
 戦力:不明→戦艦80以上、空母66以上、駆逐艦288以上
 配備地:太陽系前面域・シリウス恒星系
 指揮官:バルゼー
 隷下部隊:なし→シリウス方面軍、プロキオン方面軍
 所属:不明(恐らく帝国支配庁遊動艦隊)

 名称は初期話における木村さんのナレーションと第1話のゲーニッツの報告を併記した。登場した艦隊の中では確実に最上位格の艦隊アメリカ海軍でいうところの太平洋艦隊や艦隊総軍に比定できる。

 

 戦力としての描写は一切なし。ただ、シリウス恒星系を中心とした活動域を想定し、プロキオン方面に展開中の艦隊を指揮下に置いていた模様。第3話においては若干前方に進出したらしく、あるいはシリウスプロキオン両方面軍が差し当たっての兵站補給基地建設に奔走していたのかは不明だが周辺域に艦隊が散っていたらしい。

 なお、プロキオン方面軍に関しては艦隊編成の性質が大きく異なる上に、命令系統すら若干異なる可能性がある。が、バルゼーが最先任士官であることは容易に想像がつくため、いざ戦闘となった場合は彼の指揮下に入ることになるだろう。

 

 第18話において、司令部はシリウス恒星系に置かれていた模様。ナスカ艦隊の敗北やヤマトのテレザートへの接近及びゴーランド艦隊敗北の報を受けて再びシリウス恒星系まで退いた可能性がある。

 シリウス恒星系から発進した艦隊は同星系前面域において、同じく大帝の命を受けたプロキオン方面軍と合流。地球軍を撃滅すべく太陽系に突入していった。

 

 


 名称:シリウス方面軍 
 規模:艦隊(ナンバード・フリート)
 戦力:大戦艦80以上、駆逐艦多数
 指揮官:バルゼー
 配備地/作戦域:シリウス恒星系/太陽系
 上部組織:バルゼー直轄ないし、連合艦隊隷下
 所属:不明(恐らく帝国支配庁遊動艦隊)

 大戦艦と駆逐艦で編成された純砲戦艦隊。砲戦特化の艦隊になった理由は戦闘プロットに基づいて空母を吐き出したのか、或いは別空域で作戦を終了した部隊をそのまま前面域へと配置転換したのか、その他の理由があったかは不明。

 

 この編成の有用性は、地球艦隊がヤマトのように積極攻勢に出た場合の対処――と想定する事が出来る。リスクヘッジだ。
 地球艦隊が遠征艦隊を編成し、白色彗星の進路に対して進出して太陽系系外での撃破をもくろんだ場合、前衛艦隊を一か所に集結させてはうっかり全滅しかねない。万が一予想しない会敵が起きれば、奇襲を受けて大損害を受ける事は確実。全滅する可能性さえある。自軍にとって予想しない会敵は極めて危険で、避けるべき。まして前衛が全滅してしまえばあとは白色彗星しか攻撃兵器が残されていない状況になってしまう。
 これを避ける為、地球側遠征艦隊を緊急的なワープで迎撃に向かう即応体制構築の方が安心安全確実だろう。劇中の様に、艦隊を前進させて正面から打ち破ることも可能だ。

 

 実際は戦艦群の中に空母が幾らか混じっている可能性は否定できない。どちらにせよ、戦力として偏っていることに変わりはないが、空母が幾らかでも存在していれば会敵時の敗北の危険は減少できるだろう。

 仮にゼロであったとしても、200隻程度はあろう戦闘艦隊が全滅という可能性は低い。むしろ、奇襲された場合に空母は脆弱な弾薬庫と見る事も出来るため、空母が存在しないのはリスク軽減と言う見方も出来る。どちらにせよ、地球軍の航空戦力を考慮すれば、大戦力を結集できれば決して空襲は恐ろしいものではない故、大した問題ではないといえる。

 また、メダル―ザに搭載した火炎直撃砲がこの艦隊特徴づける兵装だが、航空戦力同士の戦闘距離では残念ながら威力を発揮できない。火炎直撃砲が有効な距離に入った場合は、反対に火薬庫である空母が危険因子として邪魔になってしまう。であるならば、やはり空母は編入する必要はない。

 大体、わざわざ空母抱えたまま敵艦隊に突っ込む馬鹿がいるわけないじゃないのさ。

 

 第18話で大帝の命を受け出動。太陽系内にある地球側軍事力の全てを排除するためプロキオン方面軍と共にバルゼー総司令の指揮下に入り、太陽系へ突入。

 火炎直撃砲を以て地球艦隊を圧倒したものの、地形を生かした地球艦隊の作戦にはまり土星決戦にて壊滅した。

 

 

 名称:プロキオン方面軍
 規模:艦隊(ナンバード・フリート)
 戦力:空母66、駆逐艦多数
 指揮官:ナグモー→ゲルン
 上部組織:バルゼー連合艦隊
 所属:不明(恐らく帝国支配庁遊動艦隊)

 プロキオン恒星系に展開していた空母中心の戦闘艦隊。超大型空母3隻を含む66隻の空母によって構成された一大機動部隊である。砲戦に巻き込まれることを避けるべく、シリウス方面軍よりかなり後方に位置。ここから地球軍を空襲で徹底的に叩く予定だった。

 

 地球戦役において初めはナグモ―提督によって率いられていたが、理由があってか決戦直前にゲルン提督に変更されている。アメリカ南太平洋地区司令ゴームレー中将の様にあまりにも悲観主義(蒸し暑いわ、妙に日本軍が頑張るわで仕方がない面もあるが)過ぎて交代させられたが、それと似たような話であろうか。

 バルゼーからは航空戦力の指揮権を一任された形らしく、大まかなプロットのみを伝えられたのみで、ほとんどゲルン自身が細部を検討した模様。大規模なデスバテーター隊の空襲によってタイタン基地もろとも主力艦隊を粉砕する手はずであったが――残念ながら防空の隙を突かれてヤマト機動部隊の奇襲を受ける。

 

 迎撃機を発進させようとするも勘の良いヤマト航空隊の諸君によって発進口をふさがれ、更に飛行甲板を台無しにされてしまう。甲板を反転させようにも、ヤマト飛行隊の空襲はすさまじく、さらに間髪入れずに続いた宇宙空母発進の急降下爆撃隊による空襲でとうとう機会が訪れなかった。

 バルゼー率いるシリウス方面軍に援軍を頼んだものの、戦線が開きすぎていることに加えて戦力として手の施しようのないほどに損傷を負ってしまったプロキオン方面軍に、艦隊を割く余裕はなかった。ゲルンは必死に護衛の艦艇を集結させて応戦したが、各空母共に弾薬庫へ火が回る等、もはや戦力は風前の灯火。

 結果、抗戦するも敵わず全滅した。

 

 

 

 名称:第11番惑星兵站補給基地
 規模:ミサイル陣地
 指揮官:氏名不明
 上部組織:不明
 所属:不明(バルゼー連合艦隊ないし、帝国支配庁直轄)

 兵站補給基地であり、ミサイル陣地を中心とする自衛設備と駐留する第25戦闘艦隊によって守られる司令官はゲルンやラーゼラーと同様の服装であり、中級指揮官と言えよう。

 基地の規模は大して大きくはなく、1ヶ所に収まる。当然、航空隊陣地を造る余裕もなく、基地防衛は駐留艦隊に任せる事になる。建設時期を明確にするのは難しいが、第18話以降という事になろう。ほんの数日ないし数十時間以内に基地建設を完了したという事になるが、非常に短期間での完工だ。ガトランティスの工事能力の高さをうかがわせる。

 残念ながらヤマトの波動砲により駐留艦隊ごと壊滅した。

 


 名称:第25戦闘艦隊
 規模:一個ないし2個戦隊
 指揮官:不明
 上部組織:シリウス方面軍ないしバルゼー連合艦隊

  大戦艦と駆逐艦で構成された小規模な艦隊。兵站補給基地の護衛が任務であり、しかし補給基地の指揮下には入っていない模様

 決して練度が低いわけでは無く、むしろ高い方で見事な艦隊運動を見せつけた。また、速やかに砲戦距離にヤマトを捉えてこれに損害を負わせた。だが、活躍はここまで。

 しかし、威力を絞った波動砲の緊急的発射により基地ごと壊滅してしまった。

 

 

 

 これらの部隊がヤマト2において、ガトランティスとして参加していた。

 どの艦隊も地球艦隊より大戦力で、高い練度を誇る攻撃型の戦闘艦隊。最も特徴的なのは全ての部隊が明確な戦闘プロットを有し、それに則り戦闘を進めていた事であろう。残念ながら、行き当たりばったりな上に天才真田を載せたヤマト相手には常識では通用せず。比較的頭の柔らかいバルゼーも、一瞬の隙を土方司令の慧眼によってあぶりだされて敗北。

 残念ながら、地球艦隊に対し正面から戦いを挑み、そして敗れ去った。ただ、第二期地球艦隊は歴代最強クラスである。これに対して中途半端な奇策など弄せず、ひたすら正攻法で戦いを挑んだ武人気質は登場勢力の中で際立って珍しい。

 ある意味、だからこそガミラスと同盟を一時的とはいえ結ぶことが出来たのかもしれない。

 

 

 充実した戦力である地球艦隊の相手とするならば、当然ガトランティス艦隊にも重層的な設定を加えなければ、全く演出効果はなくなる。もしかすれば本能的な設定過程であったかもしれないが、しかし見事なまでにあり得るといえばあり得るラインに設定を落とし込めた。

 そう評することが出来るだろう。