銀河系大戦において、地球は侵略の意図を持たずして巻き込まれてしまった。全ては新惑星探査計画に基づく行動ではあったが、しかしながらボラーの攻撃を受け、悲惨な結果になった部隊も少なからずあったのである。 新惑星探査計画(第1期) 名称:新惑星探査…
訓練指揮監督艦、警備艇、気象観測船はほんの数カット現れただけの艦艇である。ただ、数カットのみである故に詳細な設定があるはずもなく……できる範囲で考察したいと思う。 訓練指揮監督艦 ヤマトⅢ第4話に巡洋艦2、駆逐艦1と共に登場。第二期地球艦隊を構成…
ヤマトⅢのキーとなるのがシャルバート。このヤマトⅢという作品のメッセージ性を強く意識させると同時に大きく棄損する不思議な存在。 今回は出来るだけ公平になる様に考察したいと思う。 シャルバート教 天の川銀河にあまねく信者を持つ古くからある巨大宗教…
たて・ケンタウルス腕のほぼ全域から銀河系中心部近くの領域までを飲み込む巨大国家。あまたの星とあまたの属国を抱え、直轄領域以外の天の川銀河の辺縁部までもその勢力を広げた覇権国家である。 天の川銀河に古くから成立している極めて先軍的で、極めて圧…
ガルマン・ガミラス帝国はヤマトⅢの当初では敵役として現れ、後に地球寄りの立場を取った巨大帝国である。その前身はあのガミラス帝国、マゼラン雲より拠点を移したデスラー総統の手による覇権国家。 その理念は武力による銀河統一を果たすことでの平和の実…
理念や道徳、矜持で戦うのがヤマトである。 その意味ではこのヤマトⅢというシリーズはそれが前面に出た作品である。一方で、どうにも製作陣の機微な部分でのつばぜり合い――これもまた新旧ヤマト作品にありがちな傾向。このヤマトⅢもまた、製作陣が取っ散らか…
ノブゴロドと言えば一部の海軍オタクには有名な戦闘艦である。ポポフ提督によって設計された、虚実ないまぜのよくわからない艦ではあるが、だからこそ見た目以上の興味を引かれる戦闘艦。 何で取り上げるかと言えば、見てわかる通り暗黒星団帝国の艦艇に近い…
ネルソン級戦艦は大英帝国海軍が建造した唯一の16インチ(40.6センチ)砲艦である。また、ワシントン海軍軍縮条約の下に建造された条約型戦艦でもある。この特異な来歴と共に、その特異なヴィジュアルが海軍ファンのみならずその目を引いた。 形状としては宇…
何とソ連の戦艦である。ヤマトⅢに登場したこの護衛戦艦ノーウィックは、そのおよそ戦艦らしからぬ特異な見た目と塗装と立ち位置でファンの目を引いた不明な地球戦艦である。 ――データ―― 艦名: ノーウィック 類別:戦艦/艦級名不明 全長:不明 全幅:不明 主…
護衛戦艦ビスマルクはヤマトⅢどころか全地球防衛艦隊史上唯一に近いブラックなカラーリングで目を引く特殊な戦艦である。さらに言えばほぼ全ての武装を隠顕式にした唯一の戦艦である。このほとんど全てが不明な戦艦を考察したい。 ――データ―― 艦名:ビスマル…
護衛戦艦アリゾナはヤマトⅢに登場した地球軍艦艇である。 威風堂々な見た目と共に、あの出渕氏がデザイナーを務めた事で若干過剰気味に高い評価を受けている戦艦。この艦の真価を誰もまともに批判的に見ていないので私が思いっきり批判的な目で考察しましょ…
護衛戦艦〈プリンス・オブ・ウェールズ〉はヤマトⅢに登場した地球戦艦の一隻である。僚艦たる〈アリゾナ〉らと同様の“ワンオフ戦艦”といえ、その見た目の特殊さゆえにファンの妄想を様々に書き立てた。 ――データ―― 艦名:プリンス・オブ・ウェールズ 類別:…
宇宙戦艦ヤマトのある意味、驚異的な点はそのネーミングセンスであろう。凄く悪い意味で……。シリーズ全般及び、旧作の一部製作陣が参加した2199で遺憾なく発揮された数々の名称。刷新された2202のド直球な姿勢。 驚くほど安直なネーミング、安直だが効果的な…
ヤマトよ永遠に、にも素晴らしいシーンはいくつもある。今回は考察というより、ピックアップしたスゲェシーンがいかにスゲェか、という事を紹介したいと思う。 第3位:「私は敵を打ち破る為に艦長に就任した」 イカルス天文台での、初めて山南艦長が登場した…
散々な内容の多いヤマトよ永遠にである。よかったシーン、感心できるシーンもあるが、散々なシーンは非常に多い。散々な中でも、どう考えてもいらねぇ、ひどいエピソードをピックアップしたいと思う。 第3位:ヤマト秘匿 そもそも論として、必要ない。全く必…
暗黒星団帝国は割に多彩な人材を持つ国である……見た目だけは。ところが、その大部分は不明な事ばかりだ。そのため、今回は分かる範囲で出来るだけ深く考察したいと思う。判る範囲で。 新たなる旅立ちにのみ登場――国家元首級―― 氏名:グレートエンペラー(本…
ヤマトよ永遠に、において大変意味不明だったのが古代の質問に答える聖総統の説明だった。昨今話題のご飯論法をぶちかます聖総統——これに触れずにウラリア戦役の考察は終えられない。 ヤマト史上屈指の迷文句 新旧ヤマトにおいて、言語明瞭意味不明瞭な発言…
デザリアム星について視聴者を驚かせたのは間違いなくその壮大な偽装だろう。星をそっくりそのまま地球に偽装してしまったのだ。 今回は、どうやって偽装したのか考察したいと思う。 偽装の様相 どうやって偽装したか。まず、ヤマトクルーを出迎えた部分は実…
暗黒星団帝国のもっとも驚異的な技術はその遮蔽システムや大型艦における防護力――などではない。彼らの本拠地たる、デザリアム星。ほぼ人工の天体であり、波動砲すら通用しない巨大な要塞だ。 デザリアム星とは 何度も述べるが、暗黒星団帝国の本拠地である…
前回の諸々一括考察は前半部。今回は後半部の諸々を一括で考察したいと思う。 正直、あまりにもあまりな展開が多い為、モチベーションは非常に低い。でも見て見ぬ振りしたらただの信者になってきたしまうため……だが、ディスり過ぎても今以上に嫌なやつになっ…
デザリアム要塞星突入戦はヤマトよ永遠にの佳境である。最終決戦であり、都市帝国突入戦に比べれば軽量な戦闘ではあったが、しかしながら一筋縄ではいかない戦闘であった。 ウラリア戦役最後の戦闘である。 デザリアム要塞星突入戦 暗黒星団帝国側参加部隊:…
今回は、個別に考察するにはあまりに短く、ご都合主義を指摘するほどの内容でもなければ絶賛できるようなウマい描写でもないシーンをまとめて考察したいと思う。 考察①:高速連絡艇発進シークエンス 高速連絡艇が必要な場合は二つ。 一つは普通の移動。例え…
グロデーズ迎撃戦は地球に偽装したデザリアム星の上空において発生した戦闘である。終始劣勢ではあったものの、攻勢に転ずることで状況を打破。しかし同時に……。 他方、地球ではハイペロン爆弾を解体すべく、空間騎兵隊が総力を挙げて襲撃。何としても内部へ…
黒色艦隊往路遭遇戦は中間補給基地を撃破し、更に前進するヤマトを阻止すべく迎撃に現れた敵艦隊との遭遇から始まる一連の戦闘である。 遭遇第一会戦 暗黒星団帝国側参加部隊:不明艦隊、黒色艦隊(合計2個艦隊) 戦力:戦艦2、巡洋艦多数、護衛艦多数 指揮…
中間補給基地殲滅戦は≪ヤマトよ永遠にで≫ヤマトが初めて行った戦闘である。この戦闘の勝利によってヤマトは暗黒星団帝国の本拠地へ一歩近づき、同時に地球占領部隊の補給路を断つことに成功した。 暗黒星団帝国側参加部隊:中間補給基地 戦力:中間補給基地…
物語冒頭から話が結構ぶっ飛んでいるのがこのヤマトよ永遠にである。無論、整合性のとれているものもあるが、一方で説明は可能だが政府や軍の動きとしては情けない内容のものが多い。今回はヤマトよ永遠にの冒頭部分を考察したいと思う。 冒頭からハイペロン…
私ですら擁護しがたいご都合主義が頻出する≪ヤマトよ永遠に≫。この作品にはヤマトが行方不明でその所在を誰も知らなかったというエピソードが登場する。 こいつはやべぇ……。考察を行い、出来れば合理的説明を付けたいと思うが――失敗したら申し訳ない。 ヤマ…
ウラリア戦役において地球は基地全滅の憂き目にあった。 だがそんなことがあり得るのだろうか――考察しなければならない。 描写として、防衛司令部は次々とそれぞれの惑星基地との通信が途絶し状況が把握できなくなった。その原因は暗黒星団帝国が放ったハイ…
新たなる旅立ちで登場し、ヤマトに敗れた暗黒星団帝国。しかし、彼らは新たなる計画を以て太陽系に侵入、地球を占領せんとした。 地球占領戦はハイペロン爆弾の太陽系突入から黒色艦隊による首都占領完了までの一連の戦闘の事である。 太陽系突入戦 暗黒星団…
散々な内容の新たなる旅立ちにも、「こいつはスゲェ」とうなりたくなるシーンは存在する。今回はそのポジティブなシーンをピックアップしたいと思う。 ここが凄い1:ガミラス星爆発 ガミラス星爆発自体は矛盾とかご都合主義に近い――近いだけでこじつけられ…